非上場オーナー企業ならではの典型的な 経営課題とは何か
非上場オーナー企業266万1,434社とは何者かを明らかにするため、次に、非上場オーナー企業ならではの典型的な経営課題とはなにかを考察する。
前述の通り、
・時代・世代を超えた超長期の経営ストーリー
・後継者育成
・事業承継
・事業ポートフォリオ戦略
・成長戦略
・再生戦略
・人材マネジメント
・デジタルマーケティング
昨今の潮流として、事業承継はイメージしやすいかもしれない。
ここでいう事業承継とは、事業を承継するためにM&A(合併・買収)等を活用するオーナー主導のコーポレート・アクションを指す。
過去、筆者がコンサルティングに携わった案件では、オーナー兼社長自体の年齢はまだ40代と若かったものの、
しかしながら、ご多分に漏れず後継者がおらず、
矢野経済研究所が算出したデータでは、2035年まで中小企業において事業承継を企図する社数は増え続け、2025年に92,175社、2030年に94,655社、2035年95,234社を見込む。
2035年には、非上場オーナー企業266万1,434社中95,234社と、実に3.5%の企業がこの課題と向き合うことになる。経営者の高齢化や後継者不在に