訪日外国人数、コロナ禍前の8割まで回復…消費額はコロナ禍超え
日本政府観光局によると、2023年に日本を訪れた外国人旅行者は、推定値で2,506万6100人。2019年比で21.4%減と、コロナ前の8割にまで回復したことが分かりました。
また観光庁『訪日外国人消費動向調査』によると、訪日外国人旅行消費額(速報値)は2019年比9.9%増の5兆2,923億円。旅行者1人あたりの支出額をみていくと、最も多いのは「スペイン」で34万2,000円。「オーストラリア」34万1,000円、「イタリア」33万6,000円と続きます。長期滞在の傾向にある欧米諸国からの観光客は、日本で多くのお金を使う傾向にあります。
街中にはコロナ禍の頃が嘘かのように外人観光客で溢れていますが、どのようなところが人気なのでしょうか。株式会社mov/「訪日ラボ」が発表した『インバウンド人気観光地ランキング』から、人気観光地をみていくと、全国トップは東京都の「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」。京都府「清水寺」、京都府「京都侍忍者ミュージアム」と続きます。また各地域のベスト3は以下の通り。納得のところであったり、意外なところもあったり。
【地域別:インバウンド人気観光地トップ3】
■北海道「白金青い池」「サッポロビール博物館」「登別地獄谷」
■東北「ねぶたの家ワ・ラッセ」「中尊寺」「青森県観光物産館アスパム」
■北関東「神橋」「華厳滝」「草津温泉湯畑」
■首都圏「チームラボプラネッツ」「浅草寺」「東京スカイツリー」
■東海「白川郷」「名古屋城」「香嵐渓」
■北陸「兼六園」「ひがし茶屋街」「近江町市場」
■関西「清水寺」「京都侍忍者ミュージアム」「伏見稲荷大社」
■中国・四国「広島平和記念資料館」「原爆ドーム」「広島平和記念公園」
■九州・沖縄「キャナルシティ」「沖縄美ら海水族館」「熊本城」
日本人の「普通」に驚く外国人観光客たち
日本人とはまた違った視点で日本を愉しんでいる外国人観光客。街中にも人気スポットは色々で、日本人にとっては「なんで⁉」というものも人気です。
たとえば、店頭人形。不二家の「ペコちゃん」や、最近はあまり見かけなくなったコルゲンコーワの「ケロちゃん」や佐藤製薬の「象のサトちゃん」などは、「わたしたちの国では見たことがない」と、一緒に記念撮影をする姿も。またケンタッキー・フライドチキンの「カーネル・サンダース」も、本国アメリカではほとんど見かけないそうで、これまた珍しいと記念撮影をしている欧米人の姿も。
そしてコンビニエンスストア。その原形は、1927年、アメリカ「サウス・アイス社」が経営する店舗だといわれ、日本初は1969年に大阪府豊中市に誕生した「マミー」1号店や、1971年愛知県春日井市の「ココストア」など、見解が分かれます。ちなみにファミリーマート1号店は1973年埼玉県狭山市、セブンイレブン1号店は1974年東京都豊洲、ローソン1号店は1975年大阪府豊中市でオープンしました。