何歳で年収は何円を超えたら「マイホーム購入」を考えられる?
総務省『家計調査 家計収支編』(2022年平均)によると、勤労世帯における「持ち家率」は80.1%。世帯主の年齢別に持ち家率の推移をみていくと、30代前半では50%程度だったのが、30代後半で70%台に。以降は80%前後で推移し、60代に突入すると90%に達します。70代で80%前半に下がるのは、老人ホームに入居するなどの事情によるものでしょうか。どちらにせよ、ライフスタイルが大きく変わったといわれる昨今でも、持ち家派が圧倒的多数を占めています。
【世帯主の年齢別「持ち家率」】
~34歳:50.6%
35~39歳:73.3%
40~44歳:78.7%
45~49歳:79.9%
50~54歳:81.9%
55~59歳:87.2%
60~64歳:91.3%
65~69歳:89.7%
70歳~:83.5%
30代後半でぐっと持ち家率が高くなりますが、高い買い物なので、年齢だけでなく「年収がXX円になったら家の購入を考えよう」などと考えるのではないでしょうか。
株式会社AlbaLinkによる『マイホーム購入のタイミングに関する意識調査』によると、「何歳までにマイホームを買いたいか」の問いに対して、「40歳まで」の回答で7割以上。また「世帯年収がいくら超えたらマイホームを買いたいか」の問いに対しては、もっとも多かったのが世帯年収「400万~500万円」で24.4%。世帯年収「~600万円」で5割以上に達し、世帯年収「~800万円」で8割弱に達します。
また国土交通省『令和4年 住宅市場動向調査』によると、新築一戸建て(=注文住宅。土地から購入して家を建てる)購入時の平均年齢(世帯主)は39.5歳。「20代」で新築一戸建てを実現する割合は15.6%と、「30代」で実現は45.1%と、30代までで過半数に達します。また平均世帯年収は801万円。「400万円未満」で実現が10.8%、「400万~600万円未満」が22.0%、「600万~800万円」が25.7%と、ここで過半数に達します。