高齢者の住まいとして有力な選択肢となる「老人ホーム」。初期費用に月額費用……入居には結構な費用がかかるイメージですが、低コストで入居可能な施設も。しかし「安い」を優先すると、とんでもない事態に直面するケースもあるようです。みていきましょう。
年金8万円・80代の高齢女性「老人ホーム入所3日」で気付いた強烈な違和感「何かの間違いでは」

年金月8万円の伯母「月額費用7万円の老人ホーム」に入所したが…

ケアハウス・軽費老人ホームが安価なのは、地方自治体、社会福祉法人などが運営し、公的な側面が強いから。ケアハウスについては、国等から公的な補助金を期待できるため、利用者負担を軽減することができます。

 

――お金に不安があったけど、施設に入ることができてひと安心

 

そう考えたいところですが、老人ホームに入所できたからといって、絶対安心とは言い切れないようです。「伯母が介護施設に入ったけど退所。わずか1週間」と投稿した50代男性。伯母は他の親戚とは疎遠で、比較的近くに住んでいた男性は、たまに相談相手になっていたとか。80代も後半となり、1人暮らしに不安を感じることも多くなったことから、施設に入ることを検討するようになったといいます。

 

伯母の収入(年金)月8万円程度。貯金はあるものの、できるだけ費用は抑えたい、というのが要望だったといいます。そこで見つけたのが、月7万円ほどで入居できるという老人ホーム。初期費用もなく、すぐに入ることができるということで、即決断したといいます。

 

ところが入所から1週間で退所し、自宅に戻ってきたという伯母。きっかけは、入所して3日ほど経ったとき。

 

――小銭入れがなくなっていることに気づいた

 

「何かの間違いかしら……」と思ったといいますが、どことなく施設に違和感を覚えるようになったといいます。そして入所してから5日後。

 

――大事にしていた時計がなくなって

 

50年近くも大切にしてきた時計、なくすなんてありえない。「誰かが時計を盗んだ!」と苦情をいったものの、スタッフはきちんと聞いてくれなかったといいます。

 

よくモノがなくなるうえ、スタッフにも疑問を感じるようになった伯母。「こんな恐ろしい施設では暮らしていけない」とすぐに退所を決めたとか。「老人ホームも安かろう悪かろうなんだろうか」と男性は綴ります。