(※写真はイメージです/PIXTA)

文法なんて気にしなくていいから、とにかく「3語で話せ」。多くの表現は3語で十分ですし、むしろシンプルに伝えるほうが知的で、クールで、自然な英語と言えるのです…そうアドバイスするのは、かつて約40年にわたり高校英語教諭を務め、現在は作家・英語教材クリエイターとして活躍している清水建二氏。本稿では、清水氏の著書『英語は3語で話せ』(三笠書房)より一部を抜粋し、外食時に使える3語のフレーズを紹介します。

外食するときに使える便利なフレーズ

「外食しよう」=Let’s eat out.

⇒eat outは文字通り「外で食べる」から「外食する」という意味です。「外食より家で食べるのがいい」なら、I’d rather eat in.と言います。

 

「店内でお願いします」=For here, please.

⇒ファストフード店では、For here, or to go?(ここでお召し上がりですか、お持ち帰りですか?)と聞かれます。「持ち帰り」の場合はTo go, please.と答えます。

 

「これはどんな料理ですか?」=What’s this like?

⇒What’sはWhat isの短縮形です。メニューを指さしながら、それがどんなものであるかを尋ねる表現です。What is this cocktail like?なら「このカクテルはどんなものですか?」です。

 

「この店のお薦めは?」=What’s good here?

⇒What’sはWhat isの短縮形です。「ここでおいしいものはなんですか?」が元の意味です。Do you have any recommendations?(お薦めは何かありますか?)と言ってもOKです。

 

「どんな調理法ですか?」=How’s it cooked?

⇒How’sはHow isの短縮形で、「どのように料理されますか?」が元の意味です。How do you cook this?(どうやって料理しますか?)と聞いてもいいでしょう。

 

「これにします」=I’ll have this.

⇒メニューを指さしながら注文する表現です。この場合のhaveは「食べる」の意味ですが、改まった場面ではeatの代わりにhaveを使います。

 

「それを2つください」=Make that two.

⇒他の誰かが注文したものと同じものを注文するときの表現です。「それ2つ作ってください」といったニュアンスです。「それを3つ」なら、Make that three.です。

 

「同じものにします」=Same one, please.

⇒I’ll have the same one, please.のくだけた表現です。自分の前に注文した人と同じものがほしいときに使う表現です。

 

「取り皿をお願いします」=Extra plate, please.

⇒Can I have an extra plate, please?のくだけた表現です。2枚以上ほしいときは、Extra plates, please.です。「お皿をあと3枚お願いします」ならThree more plates, please.です。

 

「飲み物は?」=Anything to drink?

⇒Would you like anything to drink?のくだけた表現です。答えるときは、たとえば「コーラ」ならOne Coke, please.と最後にpleaseをつけてください。

 

「(あなたに)乾杯!」=Here’s to you!

⇒乾杯の発声で最も一般的なのがCheers!ですが、グラスを上げてHere’s to~(人)と言うと、その「人」に乾杯!という意味になります。

 

「おいしそう」=This looks delicious.

⇒deliciousは「とてもおいしい」という意味の形容詞でほめ言葉として使います。Thisを省略して、Looks delicious.もOKです。

 

「コショウを取って」=Pass(me)the pepper.

⇒食卓で、他の人の前にあるものに手を伸ばして取るのはマナー違反です。必ず、Pass (me) the~と言って取ってもらいます。改まった場面ではCould you pass me the pepper?です。

 

「コーヒーのお代わりをお願いします」=More coffee, please.

⇒Can I have more coffee, please?のくだけた表現です。Another cup of coffee, please?と言ってもOKです。

 

「落としちゃいました」=I dropped it.

⇒ウエイターに落としたものを指さしながら、Sorry, I dropped it.(すみません、落としてしまいました)と言って交換してもらいます。

【実践】3語でこんなに話せる!

ウエイター:Ready to order?(ご注文はよろしいでしょうか。)

 

お客①:Yes, I’ll have today’s special.(今日のスペシャルをお願いします。)

 

お客②:Make that two, please.(それを2つお願いします。)

 

ウエイター:Certainly. Anything to drink?(かしこまりました。何かお飲み物はいかがですか。)

 

お客①:Ginger ale, please.(ジンジャーエールをお願いします。)

 

お客②:Same one, please.(同じものをお願いします。)

 

ウエイター:Anything else?(他に何かございますか。)

 

お客①:That’s it for now.(とりあえず、それでお願いします。)

 

 

清水 建二

KEN’S ENGLISH INSTITUTE代表取締役

 

東京都浅草生まれ。埼玉県立越谷北高校を卒業後、上智大学文学部英文学科に進む。ガイド通訳士、東進ハイスクール講師、進学の名門・県立浦和高校で教鞭を執り、英語教材クリエイターとして活躍。高校教諭時代は、基礎から上級まで、わかりやすくユニークな教え方に定評があり、生徒たちからは「シミケン」の愛称で人気を博す。

現在は作家・文筆業に専念するかたわら区民講座やカルチャーセンターなどで語源をテーマに講義を行っている。著作は、シリーズ累計100万部突破の『英単語の語源図鑑』(かんき出版)など100冊以上。

 

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※本連載は、清水建二氏の著書『英語は3語で話せ』(三笠書房)より一部を抜粋・再編集したものです。

英語は3語で話せ

英語は3語で話せ

清水 建二

三笠書房

【文法なんて気にしなくていいから、とにかく「3語で話せ」】 日本語でも、相手がわかっていることは省いて伝えるように、英会話も、短く伝えることが求められます。多くの表現は3語で十分ですし、むしろシンプルに伝えるほ…

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