生命保険には加入するが「遺言」には無頓着
全国の20~50代男女1,085人に、生命保険と遺言書に関するアンケートも実施しました。
死亡保険に加入している方は11.5%が遺言書を作成する予定が「ある」と回答していますが、がん保険や医療保険のみに加入している方はそれぞれ7.9%、6.6%と減少しています。
死亡保険に加入している人でも10人に1人しか遺言書の作成を考えていないという結果になりました。
遺言書は若いうちから作成し、変化に合わせて書き換える
遺言は自分が亡くなったあとに、生前持っていた自分名義の財産を、誰にどのように遺すのかについての意思表示をするもので、それを書面に残したものが遺言書です。
遺言は15歳から残すことができますが、実際に遺言の相談が多い年齢層は、「死」への具体的なイメージが出てくる70歳以降の方といわれております。
もし若いうちに万一のことが起こった場合、生命保険に加入していれば、いくらかのお金は遺された家族の手に渡るかもしれません。
しかし、将来のためにと自分で築き上げてきた財産は、残された相続人がきちんと話し合いをしない限り、きちんと相続人の手には渡りません。これまで大切に積み上げてきた財産が、自分の思ったとおりに相続人に渡らなかったり、相続人同士で争いが起こることもあり得ます。
いつなにが起こるか分からない人生だからこそ、当事務所は、万一に備えて、遺言書を若いうちから作成し、ライフステージに合わせて書き換えていくことが大切だと考えています。
三津谷 周平
Authense法律事務所
【遺言書年報2023】
日本人の10人に9人は遺言書を書かない!?
年齢、家族、健康の視点から遺言書に対するリアルな心境を調査しました!