老人ホームのマドンナを射止め、プロポーズした75歳Aさん
地方の老人ホームに入居しているAさんは、年金を月17万円受給し、貯金を切り崩して暮らす75歳の男性です。Aさんは、元中学校の数学教師で、大変真面目で優しい性格の持ち主です。
同じホームに入居している独身の73歳・Bさん(夫はすでに死去)はマドンナ的な存在で、昔の有名な映画女優に似た面影がありました。ほかに身寄りのないせいか、儚さも加わり、同じホーム内でBさんに憧れを持つ老人男性は多く、Aさんもその1人です。
真面目で優しいAさんにBさんも惹かれ、お茶を飲みながら話ができるようになりました。そんななか、老人ホームに入居している認知症のある老人男性がレクレーション中にBさんにいきなり抱きつく、といった事件が起きました。Bさんは怖くなって部屋に引きこもりがちになりますが、Aさんにだけは心を許すようになり、2人の仲は急速に発展していきます。
Aさんは真面目な性格(見方を変えれば融通の利かないカチカチ人間)ですから、Bさんとの結婚を考えてプロポーズし、Bさんもまんざらではありません。
再婚を考えるもAさんの子供達は猛反対!財産はどうなる?
AさんはBさんとの結婚を決め、親元から離れてそれぞれ家庭を持っている2人の息子に伝えます。妻と死別して20年以上も経つAさんでしたから、息子達は喜んでくれると思っていたのですが、猛反対されてしまいます。
「いい年をしてなにを考えているんだ!」「恥ずかしい!」とまでいわれて、Aさんは悩んでしまいます。悩んでしまったのはAさんだけではありません。息子達も同様です。
「おやじはもう75歳だぜ。死んだら財産の半分は嫁さんに行くのか?」
「ほかに身寄りがないっていってたな。おいおい、親父が先に死んだら俺たちが面倒見るのかよ!」
「墓はどうするんだよ! まさか新しい嫁さんはおふくろと同じ墓に入るのか? 冗談じゃないぜ」
こういった問題には、どのように対応すればいいのでしょうか。