百貨店や飲食店が多く建ち並ぶ商業地に加え、昨今はベイエリアを中心に「住みたい街」としても人気上昇。2023年1月1日時点の定住人口は、70年ぶりに過去最多を記録しました。今回はそんな中央区の「住みやすさ」について、データを交えながらみていきます。
“住みたい街”としても人気上昇!「東京都中央区」住みやすさをガチ評価【データで紐解く東京⑥】 (※写真はイメージです/PIXTA)

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中央区の住みやすい街6選

再開発が進められ多様性に対応した街づくりが盛んな中央区。昔ながらの商店街も多く残る魅力的なエリアです。中央区の中でも特に住みやすいおすすめの街を6か所厳選してご紹介します。

 

【晴海】再開発で東京五輪後も注目を集める街

 

 

開発が進む地区。2019年には、地上48階建て免震タワーマンション「パークタワー晴海」が竣工し、新しい病院「聖カタリナ病院」も建設されました。併せて運河沿いのテラスの整備や電源の地中化など、計画的な街づくりが進められています。

 

最も注目なのが五丁目に建設された五輪選手村。五輪後は約5600戸の住居、商業施設、保育所、小学校、クリニックなどの生活施設「HARUMIFLAG」(ハルミフラッグ)として転用され、順次販売されています。

 

その他、サービス付き高齢者向け住宅、若者向けシェアハウス、外国人向けサービスアパートメントなど、多様性に対応した住まいが並ぶ地域です。

 

【地名の由来】

明治二十年代に月島(築き島)埋立事業で造成、月島四号地が昭和十二年に京橋区の晴海町一~六丁目となり、昭和四十一年から現在まで、晴海一~五丁目に再編されました。いつも晴れた海を望むという希望からこの名がついています。

 

【東日本橋】江戸の粋を伝える伝統と新たなカルチャーが融合

 

 

江戸時代から交通の要衝として栄える地区。現在も新橋や東京、新宿など、複数のターミナル駅へのアクセスに優れており大変便利です。また、ファミリータイプのマンションも少なくありません。

 

近年では、問屋倉庫の空きスペースにアトリエやギャラリーがオープンし、新しい文化スポットとしても注目を集めています。歴史を感じさせるスポットも点在。伝統芸や大道芸を楽しめる「大江戸両国・伝統祭り」には、毎年多くの地域住民が集まります。

 

街の東側は隅田川に面しており、川沿いでジョギングや散歩を気軽に楽しめるのも魅力。

 

【地名の由来】

まず、「日本橋」という地名の由来は、慶長八年(1603年)に幕府は浜町から銀座付近まで町割り、堀割りを進め、この時に日本橋が架橋されたことによります。昭和46年(1971年)4月、日本橋村松町・日本橋若松町・日本橋矢ノ倉町・日本橋薬研堀町・日本橋米沢町(以上現:東日本橋一丁目)、日本橋両国(現:東日本橋二丁目)、日本橋橘町(現:東日本橋三丁目)を併せ住居表示を行い新町名・東日本橋が成立しました。

 

【勝どき】水と緑が身近な銀座徒歩圏の便利な立地

 

 

都営大江戸線勝どき駅が最寄りの地区。汐留駅や新宿駅へのアクセスも便利で、銀座・日本橋は徒歩圏内です。地下鉄が開通し、ここ十数年で急激にタワーマンションが増えています。

 

勝どき駅徒歩4分の場所には、スーパーや飲食店が入る複合商業施設「晴海トリトンスクエア」が、晴海運河沿いには「晴海臨海公園」があり、休日も楽しく過ごせる環境が調います。「東京BRT(バス高速輸送システム)」の運行が開始すれば、虎ノ門までダイレクトでのアクセスも可能。

 

【地名の由来】

勝どきの由来は、日露戦争(1904~05年)時の勝利の喚声(勝ち鬨)にちなんで。

 

【佃】ウォーターフロント開発の先駆け

 

 

江戸時代の埋め立て造成で誕生した地区。かつては造船工業中心の工業地帯でしたが、1986年の再開発で再生し、現在では都心へのアクセス抜群な高級住宅地へと発展しています。少し足を延ばせば「アーバンドックららぽーと豊洲」や「晴海トリトンスクエア」も生活圏内にあり、暮らしに不自由することはありません。

 

緑豊かな公園の確保や沿岸部への遊歩道設置、建物低層部の商業施設など、計画的なまちづくりによって機能的な街並みを実現しています。周辺の再開発が進むエリアにとっての完成形といえるでしょう。

 

【地名の由来】

大阪の佃村から正保元年(1644年)、漁師三十余人が当地に家康との縁故により近海の漁業権を得、白魚を取って、「つくだ煮」として、将軍に献上したのがその由来です。昭和四十二年の住居表示の際、佃島、新佃島東町・西町が「佃」となり「島」の字がなくなりました。

 

【明石町】オフの楽しみも充実したオフィス街

 

 

隅田川の河口付近に広がる地区。ランドマークの聖路加タワーや聖路加国際病院の間を南北に走る通り沿いには街路樹がふんだんに配置され、安らぎを感じられる街並みが広がります。

 

オフィスビル中心の街並みに彩りを加えているのは、街の東西に配置された公園。東側の明石町河川公園では、ウォーターフロントの気持ちよい眺めを堪能でき、西側の築地川公園ではバーベキューを楽しめます。さらに、一大商業地の銀座や築地場外市場が1km圏内に収まる抜群の立地です。

 

【地名の由来】

明石とは山岳地帯は赤茶けた石のこと、海辺は赤サンゴのことをいい、「あかいし」の「い」を省略して「あかし」と呼んでいます。地名の由来は、播磨国明石の漁師が移住してきたからとも、当地を明石浦に見立てたものともいわれていますが、いずれにしろ、日本の標準時の子午線(東経135度)が通っている兵庫県明石が由来といえます。

【月島】新旧の建物が混在する生活利便性の高い町

 

 

勝どきや晴海と並び、タワーマンション開発が活況な地区。一方で昔ながらの商店街や長屋建築なども残り、新旧入り混じった独特の景観を形成しています。

 

最寄り駅である「月島駅」からは東京メトロ有楽町線、都営大江戸線の2路線を利用可能。一帯には複数のスーパーがあり、品揃えによって使い分けられるので、日常の買い物に便利でしょう。

 

駅周辺には名物の「もんじゃ焼き」を扱う店をはじめ、飲食店が多数展開されています。

 

【地名の由来】

近隣の「築地」などと同様、当初は「築島」と名付けられ、やがてそれが月島に変えられたという説が国語辞書に記載されています。それとは別に、東京湾内にあった月の岬という月見の名所から名付けられたという説も存在します。

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