百貨店や飲食店が多く建ち並ぶ商業地に加え、昨今はベイエリアを中心に「住みたい街」としても人気上昇。2023年1月1日時点の定住人口は、70年ぶりに過去最多を記録しました。今回はそんな中央区の「住みやすさ」について、データを交えながらみていきます。
“住みたい街”としても人気上昇!「東京都中央区」住みやすさをガチ評価【データで紐解く東京⑥】 (※写真はイメージです/PIXTA)

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中央区を6つの視点でガチ評価

中央区の治安(★5/2)

[図表2]

 

人口密度が低いこともあり、刑法犯認知件数自体は14区内で平均的なエリアです。ただし人口単位でみると、刑法犯認知件数・火災発生件数・窃盗件数ともに14区内でもかなり多い傾向にあります。

 

治安の悪いエリアは人が多く集まる銀座や築地に集中しているものの、区では防犯設備士の資格を持つ防犯アドバイザーを各家庭に派遣。空き巣など防犯対策の相談を受け付けています。また防犯対策費用については一部助成も行っています。

 

中央区の子育て環境(★5/3)

[図表3]

 

中央区はさまざまな子育て支援制度を行っています。例えば子どもが生まれた家庭には新生児誕生祝品として5万円分の区内共通買物券・食事券を贈呈。また2歳から小学6年生までの子どもを17~22時まで預かる「トワイライトステイ」(利用条件あり)や子育て交流サロン「あかちゃん天国」など、新しく子育てを始める方をサポートするためのサービスが充実しています。

 

中央区の医療(★5/4.5)

[図表4]

 

1㎢当たりの医療施設数と人口1000人当たりの医療施設数、人口1000人当たりの医師数ともに上位にランクインしており、医療体制は充実しているといえるでしょう。区が医療に関する電話相談窓口を設置しており、自宅から近い医療機関の紹介や治療内容に関する質問対応をしてくれるので便利です。

 

そのほか、区内在住のがん患者に対してウィッグや胸部補整具の購入費用を助成する事業も行われています。

 

中央区の自然環境(★5/2.5)

[図表5]

 

中央区内には江戸時代から続く庭園で、都内唯一の海水の池を有する浜離宮恩賜庭園があります。三百年の松や、歴代の将軍たちが使用した御茶屋、お花畑など見どころスポットがたくさんあり、区内在住の人々はもちろん、観光客にも人気です。そのほか、数奇屋橋交差点近くには超一等地でありながら、緑が豊富でホっと一息つける数奇屋橋公園もあります。

 

中央区の買い物・娯楽(★5/3.5)

[図表6]

 

飲食店数が多く、スーパーやコンビニ数を表す飲食料品小売事業数も少なくないエリアです。築地エリアでは海鮮丼や新鮮なお魚料理、月島エリアではもんじゃ、銀座エリアでは本格的な料亭の味など、高級店から庶民的なお店までさまざまなジャンルの料理が堪能でき、区内外の人々から人気を集めています。

 

中央区の住まい(★5/3)

[図表7]

 

中古マンション平均価格は14区内で最も高いエリアです。理由としては人口の増加とともに土地の需要があがったこと、新築マンションの販売戸数が年々減少していることなどが考えられるでしょう。

 

反対に一戸建てに住む人の割合は14区内でも低いレベルにあります。一戸建ての物件数自体が少ないエリアなので、必然的にマンションに住む人が多いといえます。

中央区の資産価値ランキング2023

※用途区分:住宅地

(出典:国土交通省「国土交通省地価公示・都道府県地価調査」)
[図表8]
(出典:国土交通省「国土交通省地価公示・都道府県地価調査」)

 

月島駅近くの佃3丁目は㎡単価が200万円台に届き、これは港区の住宅地に並ぶ高水準です。近年「住む」エリアとして認知されたことにより需要が上昇。アクセスの良さから賃貸需要があるので、価格に比べ賃料が高く収益性の良い街が多くあります。

 

東京オリンピックの選手村として利用された晴海五丁目西地区は、大会終了後、多様な人々が生活できるまちづくりを進めています。さらに近隣エリアでも住宅を伴う大型プロジェクトが複数進行中です。ますます資産価値の向上が期待できるでしょう。

 

 

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