「優良銘柄」以外への投資を検討する際に見落としてはならないモノ
前述のとおり、不安定な会社の株を長期にわたって保有することには、大きなリスクがつきまといます。
そこで、「タイミングを重視した柔軟な売買」や「空売り」といった方法が有効になるのですが、それらを行うためには欠かせない条件があります。
それは、「容易に」売買できるかどうか。どういうことかというと、投資する側の資金が大き過ぎないということと、その株の市場での流動性が高いことの2点です。
あまりにも投資する資金が大きい場合には、なかなか売り手や買い手がみつからない場合があります。
また、もともとその株が市場で活発に売買されていない銘柄の場合、たとえ資金が大き過ぎなくても売り手や買い手が付かず、約定に至らない場合があります。そして、とにかく売り手や買い手をみつけることを優先すれば、価格面で大幅に妥協する必要性も生じてきます。
ですから、「優良」とはいえない会社の株への投資を検討する際は、容易に売買できるかどうかという点を、欠かせない条件として認識しておきましょう。
その条件を満たしていれば、優良でない会社の株も投資対象になり得ます。そして、投資対象が広がるということは、利益を得るチャンスが広がることでもあります。
1株1円台や10円台の低位株でこうした条件を満たした銘柄をみつけたら、大きなチャンスかもしれません。超低位株の場合、値上がり幅が1円、2円だったとしても、利益率も大きくなるためです。
いわゆる「優良銘柄」以外の株にも視野を広げることで、投資家としての引き出しを増やせるのではないでしょうか。