あなたは「勤めている会社」のこと、信用しています?
――何時間、働かせるんだよ!(30代前半・男性会社員)
――会社の雰囲気が悪いのよね……(60代前半・女性会社員
――給料が安すぎる!(40代前半・男性会社員)
そんな不満を抱き、転職を試みる人たち。給与を理由に転職する人が多い「男性・40代前半」ですが、平均給与は、月37.07万円、年収は616.2万円。これよりも低ければ平均以下となり、「安月給で使うだけ使いやがって!」と、不平・不満が沸々とたまるばかり……そんな状況なのかもしれません。
それでも「会社への愛着」さえあれば、ある程度の不平・不満があっても転職への衝動は抑えられるものですが、いまどきの会社員は、どれほどの愛社精神を持っているのでしょうか。
公益財団法人日本生産性本部『第12回働く人の意識調査』によると、「会社の将来性(今後の勤め先の業績)」に対して、「不安に感じる*3」は50.8%。また「自身の雇用」について「不安に感じる*3」は62.3%。そして「会社への信頼」については、「信用してない*4」は45.3%でした。
*3「かなり不安」と「どちらかといえば不安」の合計
*4「あまり信用していない」「信用していない」の合計
――会社なんて、信用できるか!
実際に、そんな悪態をついているかは別として、会社員の約半数は会社を信用などしておらず、いつ辞めてもおかしくない状況。もしかしたら「退職届」を胸のポケットに忍ばせながら働いているかもしれません。