いまや転職は当たり前。その数、1年間で400万~500万人といわれています。その理由はポジティブなものからネガティブなものまでさまざまですが、会社に不平・不満を抱き、いつ辞めてもおかしくない「転職予備軍」も含めると、相当数にのぼるようです。みていきましょう。
こんな会社、信用できるか!「平均月収37万円」だが…40代サラリーマンの抑えきれない鬱憤 (※写真はイメージです/PIXTA)

あなたは「勤めている会社」のこと、信用しています?

――何時間、働かせるんだよ!(30代前半・男性会社員)

――会社の雰囲気が悪いのよね……(60代前半・女性会社員

――給料が安すぎる!(40代前半・男性会社員)

 

そんな不満を抱き、転職を試みる人たち。給与を理由に転職する人が多い「男性・40代前半」ですが、平均給与は、月37.07万円、年収は616.2万円。これよりも低ければ平均以下となり、「安月給で使うだけ使いやがって!」と、不平・不満が沸々とたまるばかり……そんな状況なのかもしれません。

 

それでも「会社への愛着」さえあれば、ある程度の不平・不満があっても転職への衝動は抑えられるものですが、いまどきの会社員は、どれほどの愛社精神を持っているのでしょうか。

 

公益財団法人日本生産性本部『第12回働く人の意識調査』によると、「会社の将来性(今後の勤め先の業績)」に対して、「不安に感じる*3」は50.8%。また「自身の雇用」について「不安に感じる*3」は62.3%。そして「会社への信頼」については、「信用してない*4」は45.3%でした。

 

*3「かなり不安」と「どちらかといえば不安」の合計

*4「あまり信用していない」「信用していない」の合計

 

――会社なんて、信用できるか!

 

実際に、そんな悪態をついているかは別として、会社員の約半数は会社を信用などしておらず、いつ辞めてもおかしくない状況。もしかしたら「退職届」を胸のポケットに忍ばせながら働いているかもしれません。