東京には、江戸時代に由来する地名が数多く残されています。今回は江戸幕府に由来する街を巡っていきましょう。
丸の内、見附、高田馬場、お台場…江戸文化息づく「東京の街」を巡る【江戸歴史散歩①】 (※写真はイメージです/PIXTA)

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丸の内【千代田区】…将軍への忠誠を表すための証人が住んでいた

丸の内・行幸通り
丸の内・行幸通り

 

丸の内とは、皇居外苑と東京駅に挟まれた地域を指します。江戸時代には、この一帯は江戸城の本丸に接し、外堀に囲まれ、多くの大名が将軍への忠誠を表すための証人(人質)を住まわせていた地域でした。また、大名自身が江戸入りの際の宿所にするための邸宅を建てていたため、「大名小路(だいみょうこうじ)」と呼ばれていました。大名たちは莫大な造成費用を投入し、競って豪壮な邸宅を建てて威勢を誇示していたといいます。ただ、安政二年(1855)の安政の大地震による大火により、これらの大名邸は消滅してしまいました。

 

江戸時代に大名屋敷が連なっていた江戸城の東側は、維新後、明治政府の軍事的中枢地域となり、明治23年(1890)、岩崎弥之助が払い下げを受けたため、この辺りは「三菱ヶ原」と呼ばれる空地になりました。その後、三菱のもとで、ロンドンの市街地をモデルにしたレンガ造りの東京駅が大正3年(1914)に完成し、丸の内界隈は事業所の新設・移転が相次ぎました。戦前・戦後と巨大なビル群の建設ラッシュが続き、我が国最大のオフィス街として発展しました。

 

【丸の内周辺のおすすめスポット】

◆丸ビル(丸の内ビルディング)

多彩なショップやレストランが入る大規模複合ビル

◆新丸ビル(新丸の内ビルディング)

行幸通りを挟んで丸ビルの向かい側にある大規模複合ビル

◆東京ビル TOKIA

大人が食と音楽と美を楽しめる、ジャンルに富んだ施設が揃う商業ビル

◆丸の内オアゾ

ビジネスとカルチャーの融合がテーマ。都内最大級の総合ブックセンター『丸善 丸の内本店』が出店

◆iiyo!!(イーヨ!!)

丸の内と大手町の結節点に立地、働く人をメインターゲットにした商業ビル

◆KITTE(キッテ)

全国各地の銘品グルメやこだわりのライフスタイルを提案する商業ビル

◆東京駅

東京の玄関口。乗り入れ路線が多く、駅構内施設が充実。夜ライトアップされた駅校舎も見どころ

 

大手町【千代田区】…江戸の町を走っていた堀の起点

慶長11年(1606)からの江戸城の大修築の際、江戸市街の大半を囲みながら堀が延び、その起点となったのが江戸城本丸への正門にあたる大手門です。大手門は明暦三年(1657)の大火(明暦の大火、振袖火事)によって全焼、渡櫓(わたりやぐら)も度々災害に遭い、第二次世界大戦によって全焼、その後昭和四十二年(1967)に復元されました。現存する高麗門と石垣は明暦の大火の翌年に再建されたものです。

 

大手門周辺が「大手町」と呼ばれるようになるのは明治五年(1872)以降であり、その後の明治三十年代に大蔵省・内務省・内閣官報局・憲兵司令部・会計検査院・東京大林区署・私立商工中学校などが建設され、昭和四十五年(1970)に現在の大手町一、二丁目となりました。大手町には大手銀行の本店や大手商社も多く、ビジネス街の中心を担っています。

 

【大手町周辺のおすすめスポット】

◆将門塚

10世紀の反乱を率いた武士を祀る塚。復讐に燃える霊をなだめるために作られた

◆フォーシーズンズホテル東京大手町

大手町駅直結の5つ星ホテル

◆常盤橋タワー

再開発エリア『TOKYO TORCH』内の2棟の超高層タワーの一つ。21年竣工

◆Torch Tower

再開発エリア『TOKYO TORCH』内の2027年竣工予定の超高層タワー

 

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