「住まい」を考えるときに「風水」というキーワードを耳にしたことはないでしょうか? 何か占いめいたもの……と思って無関心でいるのはもったいない。実際は先人が得た自然環境の学びを体系的にまとめたもの。風水の基本を知ると、納得のいく「住まい」が実現できます。今回は住まい選びの第一歩「土地選び」を風水的に考えてみましょう。
住まい選びの第一歩「土地探し」…風水的に「良い土地」とは?【風水を知って理想の住まいを叶える①】 (※写真はイメージです/PIXTA)

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そもそも風水とは?

「風水」という言葉を聞くと、「開運」や「金運」を呼ぶもの、あるいは「占い」の一種という印象はありませんか? しかし、実際は古代中国を起源とする「環境学を体系的にまとめた学問」なのです。

 

風水は、この世のすべてのものは「木・火・土・金・水」の元素で成り立つと考える「五行説」と、それらには陰と陽(裏と表=2つの側面)があるとする「陰陽説」を基本に「気」のエネルギーを探求するというもので、現在もさまざまな場面で広く使われています。中国から多くの文化を取り入れた日本では、古くから風水の教えに沿った街づくりが行われてきました。たとえば、京都の平安京や徳川家康が開いた江戸(東京)の街がそうです。

 

風水では青龍・白虎・朱雀・玄武という4体の神が存在すると考えますが、どちらの街も神の力(気)が最も充実するとされる「四神相応」の地に作られています。
 

 

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土地を探すときに重要な気の流れ

風水が重視する「気」は、高い山で生まれ、尾根伝いに流れていきます(この気が通る道を「龍脈」と呼び、気が集まる場所を「龍穴」と呼びます)。日本列島でいうと、気が生まれるのは富士山、龍穴は皇居(江戸城)です。どちらも聞けば納得の場所ではないでしょうか。

 

また、各地にある神社などの「パワースポット」も、龍穴になっていることがほとんどです。この龍穴になる土地に家を建てることができればベストですが……そこまでの場所はそうそう見つかるものではありません。特に開発が進んでいる東京の都心部では難しくなっています。

 

一方、四神との関係から、東に川が流れ、西に道路、南側が低地(開けている)で北に山がある場所も、風水的に良い土地とされています。しかし、こちらの条件にあてはまる場所も簡単には見つからないでしょう。

 

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目に見える「巒頭」と見えない「理気」

風水には、目に見える地形や建物などの形から吉凶を判断する「巒頭(らんとう)」という考えがあります。自然の地形では、気が流れる龍脈と気が集まる龍穴に加え、龍穴を守る小山や丘を「砂」、龍穴の生気を蓄える川のことを「水」と定義し、この4つを巒頭としています。この考えを現代の建造物にあてはめますと、水は道路、周囲の高い建物は砂ということになります。

 

一方の「理気」は、目に見えない「気の状態」を指す言葉です。気はどんな場所にも流れているものですが、たとえ風水師であっても直接見ることはできません。そこで、住人の生年月日や建物の玄関の向きなどを基に、易学や五行陰陽の理論をあてはめて判断していきます。

 

しかし、その解釈は風水の流派によって異なるため、「これが正解」というものは確立していません。この解釈は、今後も変わることはないと考えられます(新しい解釈が生まれる可能性はあります)。理気については、各流派を勉強して、自身が納得できるものを信じるのが良いでしょう。

 

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