小学生の子をもつ親であれば、どこかで「我が子は公立中学校か、それとも私立中学校か」と考えたことがあるでしょう。そして奥さんのほうが積極的となり、中学受験に舵を切るというパターンが多いようです。受験を決めてから始まるのは、なんとも切ない日々……みていきましょう。
ねぇ、お友達みーんな中学受験するんだって…40代サラリーマン「月収37万円」だったが、妻のひと言で始まる苦行の日々 (※写真はイメージです/PIXTA)

中学校から私立へ…公立との教育費の差はどれくらい?

子どもの進路。中学生以降、公立に進むか、私立に進むかで、教育費はどれくらい変わるのでしょうか。文部科学省『令和3年度 子供の学習費調査』でみてみましょう。

 

中学校、私立学校の学習費は公立学校の2.7倍。習い事など学校外でかかる費用は公立学校と変わりませんが、学費で8倍超の大差がつきます。

 

そして高等学校。私立学校の学習費は公立学校の2.0倍。中学校よりは差は縮まるものの、依然として大きな差があることに変わりありません。また付属大学への内部進学という場合、普段の学習も手を抜けず、私立では意外と学習塾代がかさみます。

 

【中学校】

◆公立:53万8,799円

(内訳)

・学校教育費:13万2,349円

・学校給食費:3万7,670円

・学校外活動費:36万8,780円

◆私立:143万6,353円

(内訳)

・学校教育費:106万1,350円

・学校給食費:7,227円

・学校外活動費:36万7,776円

 

【高等学校】

◆公立:51万2,971円

(内訳)

・学校教育費:30万9,261円

・学校外活動費:20万3,710円

◆私立:105万4,444円

(内訳)

・学校教育費:75万0,362円

・学校外活動費:30万4,082円

 

こうしてみていくと、私立中学校に進学した場合、圧倒的にお金がかかることは明白。ただ有名私立大学の附属中学校に進学できたら、内部進学の厳しさはあるものの、エスカレーターで大学まで進学できる……そんな「子どものため」を理由に、親は頑張ってしまうものです。

 

子どもの教育費で家計が火の車。日本政策金融公庫『令和3年度 教育費負担の実態調査』によると、教育費の捻出のためにすることとして、最多は「教育費以外の支出を削っている(節約)」で28.6%。その節約の項目として最も多いのが「旅行・レジャー費」62.2%。「外食費」59.8% 、「衣類の購入費」38.9 %、「食費」32.8%と続きます。きっとこれらの言葉の先頭には、たいてい「親の」という言葉が付くはず。そして真っ先に削られるのは、お父さんにかかるお金であることは言わずもがな。

 

「子どものために、子どものために」を念仏のように唱えながら、お昼ご飯はおにぎり1個で我慢……苦行のような毎日に「どこのうちも、大変ですね」と、お父さん同士で苦笑い……そんな光景も、もはや定番です。