「どこでもドア」が現実になる日も近い
2022年にメタバースという言葉が世の中に広まり、誰もがその単語を耳にするようになりました。エドバースだけではなく、今、メタバースを作る無数のプロジェクトが雨後の筍のように出てきてしのぎを削っています。
近い将来、一つのモデルとなり、京都バースや縄文バース、戦国バース、あるいは海外でも北京バースやケニアバース、北極バース、南極バースと、あらゆる仮想空間が世の中に登場していくことになるでしょう。そうなると、まさにドラえもんの「どこでもドア」のように、私たちがメタバース空間の間でドアを開けるたびに、行きたい場所に行ける世界が実現する日も近いかもしれません。
もちろん、メタバースの「どこでもドア」を使って世界中を旅するのは楽しいことですが、リアル世界を旅することがなくなることはあり得ません。ショッピングをしたり、レストランに行ったり、娯楽施設に行ったり、リアルは私たち肉体を持つ人間には絶対必要です。
ただ、リアルな旅は、エネルギー消費という観点から見れば、化石燃料を消費しすぎているように思います。全日空がユーグレナ社と組んで、植物や藻類などのバイオマスを原料として製造するバイオ燃料を作って飛行機を飛ばす計画もありますが、まだまだコスト高で実現していないようです。現在の飛行機の燃料消費量は異常なほど大きすぎるので、移動する機会をできるだけ減らすことは地球環境にとっても意味のあることだと思います。
メタバースでの会議が一般化?
私たち人間は、仮想空間で過ごす時間も楽しいですが、実際に現実の世界中を旅したいし、宇宙にも行きたい。仮想空間で楽しみながら、人類は技術革新を続けて、化石燃料に頼らない飛行機やロケットを運用できる新たな技術の開発を急いでもらいたいと思いますが、仮想空間と現実空間が切磋琢磨して、人間がさらに価値あるライフスタイルが送れるようになることが、人間の行き着くところになるでしょう。
コロナ禍では、経営者だけでなく各国の首脳までが移動を制限して、リモート会議を推進していました。このような時代になったため、リモートでテレビ会議に慣れてきているのは、いずれメタバースでの会議が一般化することになる前哨戦ともなっているように思います。
メタバース内のより臨場感の高いミーティングは、間違いなく一般化することになると思います。