高齢化の進行に伴い、老後資金が足りなくなるリスクが懸念されます。それに対処するための有効な方法の一つが「投資」です。しかし、投資は損をする危険と隣り合わせなので、失敗しないための一定のルールを固く守ることが大切です。そのルールとはどのようなものでしょうか。FPの浦上登氏による著書『70歳現役FPが教える 60歳からの「働き方」と「お金」の正解』(PHP研究所)から一部抜粋して紹介します。
投資で守るべき「鉄則」と、勧められても手を出してはならない「3タイプの商品」【FPが解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)

レバレッジを使った「FX」「株式信用取引」に投資してはいけない

FX、株式信用取引など「レバレッジ」を使ったものには投資してはいけません。

 

レバレッジというのは、自分の持っている資金以上の投資ができる仕組みのことをいいます。FXでは投資者が差し出す証拠金の25倍までの投資が可能です。株式の信用取引は保証金の3.3倍までの取引が可能です。

 

レバレッジを使った取引は自分の実力以上の取引をするということなので、儲かった時の利益は証拠金や保証金の何倍、何十倍にもなりますが、損をしたときも大きくなります。

 

実際の取引では、損が証拠金や保証金を超えたときに停止になりますが、証拠金や保証金を増やして取引を続けたくなるため、本来の投資の敵である「欲」や「迷い」を呼び込んでしまうという点で、投機に近いものということができます。

 

デイトレードも一日の上がり下がりに賭けるという点でギャンブルに近いということができるでしょう。

 

クレジット・カードは、リボ払いにしてはいけない

最後に、投資自体ではありませんが、関連することとして、クレジット・カードの「リボ払い」について付言しておきます。

 

スーパーやドラッグストアでクレジット・カードで買い物をすると必ずと言っていいほど「リボ払いになさいますか、一括払いになさいますか?」と聞かれます。

 

リボ(リボルビング)払いとは、支払いを毎月一定額に抑えることにより、利用者の資金負担を軽減しようとする仕組みです。

 

こう説明するといいシステムのように聞こえますが、こういう時は、必ず「一括払いにします」と答えてください。

 

リボ払いは実はカード会社が手数料(利息)を稼ぐために消費者に押し付けようとしているやり方なのです。

 

リボ払いでは毎月の支払金額が決まっていて、住宅ローンのように長期にわたり返済が続きます。買い物をして支払額が増えても毎月の返済額は変わりません。

 

その代わり、返済期間が長くなります。

 

問題は手数料(利息)が高いことで、年間15%の高金利です。要するにリボ払いとは、買い物をすると15%の高金利が際限なく続く仕組みなのです。

 

こういうところで無駄な出費をしていては、お金は増えません。一見、消費者にやさしそうだが、実は消費者の不利益になるものは結構多いのです。気を付けましょう。

 

 

浦上 登

サマーアロー・コンサルティング

代表・CFP認定者(日本FP協会)・証券外務員第1種(日本証券業協会)