国税庁の民間給与実態統計調査によると、2021年の給与所得者の平均年収は443万円でした。「年収440万円あれば普通に暮らせる」という声もありますが、現実は違うと『年収443万円』(講談社現代新書)著者でジャーナリストの小林美希氏はいいます。年収450万円・電車運転士(33歳)への取材から、平均年収の生活の実態をみていきましょう。
弁当持参で“1本30円”の水を飲み…休日返上して手取り25万円の33歳・電車運転士「これ以上なにを削ればいいのか」【ジャーナリストの実録】 (※写真はイメージです/PIXTA)

車もガソリンも高すぎる…ボロボロの軽自動車で我慢

本音としては、不妊治療にお金をかけるより新しい車が欲しいです。いつか家を買いたいから車はボロボロの軽自動車で我慢しているので、通勤がつらいです。

 

子どもができることを考えてミニワゴンとか買いたいなぁ。僕が欲しいと思っている車は350万~400万円くらい。高い、メッチャ高い。中古を見ても高い。半導体不足で3~4年前より高くなっているみたいです。

 

車の維持費は、ガソリン代が1リットル160円。安いところを探して150円で入れるようにしています。ガソリン代、年々上がっていて、本当に高くて参ります。コロナ感染が拡大し始めた頃は1リットル120円くらいだったのが、130円になり、140円になって。今は160円。高いでしょう、これ。高すぎますよ。

 

政府なんてあてにならないですよ。ガソリン代の値上げを抑えるのに、基準価格を1リットル168円で維持して、1リットル当たり補助金を出したといっても、だんだん補助を減らしているじゃないですか。168円を上回ったら、上回る分の35円までなら全額補助で、35円を超えたらその半額を支給といって、期限が2022年の9月末まで。それを延長するといっても2022年の11月になればそれが30円になり、12月は25円になって終わってしまうのか。

 

政治家なんてあてにならないですよ。冬は雪が降るので冬用のタイヤをつけると燃費が悪くなるし。通勤で片道20キロくらい走るので、通勤手当の月1万3,000円では足が出ちゃいますね。会社の近くに引っ越そうかとも思うのですが、いつか両親の世話をする日がくることを考えれば実家の近くがいいし、妻の仕事もあるし。悩みどころです。

 

今できるちょっとした贅沢は……スーパー銭湯に行くのが自分へのご褒美ですね。地元には温泉が多く、車で7分くらいのところに良い温泉があって1回の入浴料が700〜800円ですが、回数券を買ってお得に通っています。

 

東京にいた頃もスーパー銭湯に行きましたが、高かったですねぇ。1回1,200円くらいするでしょ。地方はいいですよ。車で30分圏内にたくさんスーパー銭湯があるので。

 

 

小林 美希

ジャーナリスト