東京オリンピック開催決定後から上昇の一途を辿っている、日本の不動産価格。「バブルの様相を呈している」という専門家もいるほどですが、不動産価格の上昇率、世界的にみるとどれほどのものなんでしょうか。みていきましょう。
世界主要国「住宅価格上昇率」ランキング…不動産バブル!?な「日本」の微妙な順位 (写真はイメージです/PIXTA)

世界的にみても日本の「ローン負担」は重い

住宅価格の上昇率は、世界的にみればそれほどでもない、というのが現状。「そうか、なら安心だ」とはいえません。

 

同じく家計におけるローン返済額の割合についてもみてみましょう。調査対象36ヵ国中、トップは「ルクセンブルク」で24.10%。家計の4分の1はローン返済に当てています。ここで「日本」は17.60%で第8位。世界の主要国のなかでも、日本は「住宅ローンの返済が大きな負担になっている国」だということができるでしょう。

 

【世界主要国「住宅ローン負担率」上位10】

1位「ルクセンブルク」24.10%*

2位「フランス」19.50%

3位「オーストラリア」19.30%

4位「キプロス」19.20%

5位「ギリシャ」18.80%

6位「クロアチア」18.40%

7位「ノルウェー」17.90%

8位「日本」17.60%

9位「ベルギー」17.40%

10位「コスタリカ」17.00%

 

出所:OECD(2020年)資料:GLOBAL NOTE

*2018年数値

 

数千万円するマイホーム。できれば、不動産価格の上昇が落ち着いたときに決めたいもの。しかし上昇がいつまで続くかは、専門家も外すほど予想が難しいもの。また専門家の意見ばかりを聞いていると、タイミングを逃してしまう恐れも。それぞれの「買い時」を逃さぬよう、外野の意見は参考程度までに聞くのが正解です。