東京オリンピック開催決定後から上昇の一途を辿っている、日本の不動産価格。「バブルの様相を呈している」という専門家もいるほどですが、不動産価格の上昇率、世界的にみるとどれほどのものなんでしょうか。みていきましょう。
世界主要国「住宅価格上昇率」ランキング…不動産バブル!?な「日本」の微妙な順位 (写真はイメージです/PIXTA)

バブル再来か!?不動産価格の上昇が続く「日本」だが

不動産(住宅)価格の上昇が止まりません。少し前を振り返ってみると、東京五輪を前にした日本の不動産はイケイケドンドン、といった雰囲気である一方で、五輪も終われば落ち着き、いずれ下落に転じるだろう……というのが大抵の見方でした。現状、そんな予想を大きく裏切っています。

 

不動産経済研究所『首都圏新築分譲マンション市場動向2022年度(2022年4月~2023年3月)』によると、昨年、戸当り平均価格は6,907万円、1m2当り単価は103.9万円。前期比では平均価格は547万円(8.6%)のアップ、m2単価は8.6万円(9.0%)のアップでした。

 

そして最新調査の2023年5月では、戸当り平均価格は8,068万円、1m2当り単価は120.6万円。昨年の平均値を大きく上回り、特に東京都23区では、平均価格1億1,475万円と、とても一般人には買えない金額に。都心の高額物件が平均値を押し上げたカタチですが、「東京五輪が終われば価格は下がる」と論じていた専門家の予想は完全に外れた状況です。

 

――いったい、どこまで上がるんだろう

 

マイホームを検討している人にとっては、見極めポイントが難しい状況。このまま上昇を続けたら、いつか手が届かなくなってしまうのでは……そんな心配も。しかし世界でみると日本の住宅価格の上昇は「それほどでもない」というのが事実のようです。

 

主要国の「住宅価格上昇率」をみていくと、調査対象42ヵ国中、トップは「トルコ」で前年比36.74%。G7に絞ってみてみると、トップは「米国」「ドイツ」「カナダ」「イギリス」「フランス」についで、「日本」は6位、全体で35位でした。

 

*国際基準ベースでの住宅の不動産価格指数(RPPI – Residential Property Price Index )の対前年伸び率

【世界主要国「住宅価格上昇率」トップ10】

1位「トルコ」36.74%

2位「ニュージーランド」26.28%

3位「チェコ」19.74%

4位「オーストラリア」17.42%

5位「ハンガリー」16.58%

6位「リトアニア」16.05%

7位「エストニア」15.05%

8位「オランダ」15.01%

9位「ルクセンブルク」13.90%

10位「米国」13.69%

 

出所:OECD(2021年)資料:GLOBAL NOTE

※一戸建て、集合住宅などすべてのタイプの住宅を含むが、*は既存住宅で一戸建てのみ