◆主な調査結果
以下、主な調査結果を具体的な数値とともに紹介していきます。
1.先物/オプションなど、リスクが比較的高い金融商品に投資している人の満足度が高い
過去1年間における投資成果について質問したところ、「非常に満足/やや満足」と回答した人は全体の44.5%、「非常に不満/やや不満」と回答した人は全体の18.6%でした。この期間においては、投資成果に対して満足している人が多かったことが読み取れます。
「非常に満足/やや満足」と回答した人の割合を投資している金融商品別に集計すると、1位が「先物/オプション」の78.7%と最も高く、2位は「CFD(FX以外の差金決済取引)」の78.3%、3位は「バイナリーオプション」の77.7%となりました。リスクが比較的高めの投資対象の方が満足感につながるという、少し意外な結果となっています。
2.短期的な利益を狙っている/大きなリスクを許容する人は満足している人が多いが、「非常に不満」と感じている人も多い
投資成果について「非常に満足/やや満足」と回答した人の割合を投資スタイル別に集計すると、「リターン:大、リスク:大」が70.8%と最も高く、「リターン:中、リスク:中」の41.4%、「リターン:小、リスク:小」の37.2%という順に低くなっています。
このことからは、大きなリスクを許容する人の方が満足度が高くなりやすいといえそうです。
ただし、「非常に不満」と回答した人の割合も「リターン:大、リスク:大」が12.5%と最も高くなっている点も見逃せません。高いリスクを許容する場合は、満足度が高くなりやすい反面、非常に悪い結果が出やすくなることがうかがえます。
同様に「非常に満足/やや満足」と回答した人の割合を投資目的別に集計すると、1位が「定期的な収益・配当の獲得」の59.4%、2位が「短期的な利益を得ること」の51.5%、3位が「(投資が)趣味・楽しみ」の50.0%でした。
満足した人が多い「短期的な利益を得ること」ですが、同時に「非常に不満」と回答した人も15.2%と1位となっています。この値は他と比べて極めて高く、良い成果が出た人が多いものの非常に悪い結果も出やすいことがうかがえます。
なお、「非常に満足/やや満足」と回答した人の割合が最も少なかったのは「特に目的はない」で、わずか5.3%と非常に低い値でした(「その他」を除く)。目的を持たずに何となく投資をしている人は、満足度が上がりにくいということも読み取ることができます。