テクニカル分析専門サイト「テクニカルブック」が実施した調査によると、「先物/オプション」「CFD」「バイナリーオプション」など、比較的リスクの高い商品に投資をしている人の方が、投資成果について満足感を得ている人が多いことが分かりました。本記事では、アンケートによって得られた「投資満足度」に関する調査結果について、1つずつ詳しく見ていきます。※本記事は、株式会社アドバンが2023年6月23日に発行したリリースを転載したものです。
<投資家アンケート>「短期的な利益を追求し、大きなリスクを許容する人」の投資満足度が高いという結果に (※写真はイメージです/PIXTA)

3.自分一人で学ぶ人よりも、他の人と交流しながら学ぶ人の方が満足できる成果を得られやすい傾向がある

 

 

 

投資成果について「非常に満足/やや満足」と回答した人の割合をスキルアップのために行っている取り組み別に集計すると、1位が「オンライン講座や動画を視聴する」の59.6%、2位が「投資セミナーや勉強会に参加する」の56.1%、3位が「SNSで情報交換する」の54.5%、4位が「書籍や雑誌を読む」の46.3%、5位が「個人で研究する」の41.4%でした(「その他」を除く)。

 

50%台の1〜3位は、動画講義や勉強会、SNSといった形で人と交流しながら学ぶ形です。これに対して50%を切った4〜5位は、書籍を読んだり個人で研究したりと、自分一人で学ぶ側面が大きいところがあります。

 

このことからは、一人で学ぶよりも他の人と交流しながら学んだ方が、投資の満足感につながりやすいといえそうです。

 

なお、「非常に満足/やや満足」と回答した人の割合が最も少なかったのは、「特になし」の26.2%でした。何かしらの取り組みを行っている人と比較して大きく下がる結果となっており、スキルアップの取り組みを行っていない人は、投資の満足度は上がりにくいことがうかがえます。

 

4.投資の目的が特にない人で満足しているのは5.3%、情報収集や分析、スキルアップの取り組みを行っていない人も満足度が大きく下がる

 

 

 

投資成果について「非常に満足/やや満足」と回答した人の割合を分析方法別に集計すると、1位は「テクニカル分析」の55.7%、2位はファンダメンタルズ分析の52.1%でした。これに対して、「特になし(なんとなく/気分で判断することが多い)」は32.0%と大きく満足度が下がっています。

 

 

 

同様に「非常に満足/やや満足」と回答した人の割合を情報収集方法別に集計すると、1位が「テレビ/ラジオ」の53.3%、2位が「友人/知人からの情報」の53.0%、3位が「SNS(Twitter/YouTubeなど)」の51.2%となりました。全体的に50%前後のものが多く、大きな差は出なかったという印象です。

 

この結果で目を引くのが「情報収集していない」で、「非常に満足/やや満足」と回答した人の割合は15.4%と極端に低い値となっています。このことから情報収集を積極的に行っていない人は、投資の満足度が上がりにくいといえそうです。

 

 

 

最後に上のグラフは、これまでに紹介している4つの質問(情報収集/分析/スキルアップの取り組み/投資の目的)において「特になし」などの回答をした人のうち、投資成果について「非常に満足/やや満足」と感じている人の割合を示したものです。

 

全体平均の44.5%に対して、情報収集を特に行っていない人は15.4%、分析を特に行っていない人は32.0%、スキルアップの取り組みを特に行っていない人は26.2%、投資の目的が特にない人は5.3%という結果でした。

 

いずれも各質問において最下位の割合で(「その他」を除く)、前向きに投資に取り組んでいない人は満足度が高くなりにくいことが読み取れます。