やはり気になる人の給与。比較して「平均より上!」とガッツポーズしたり、「平均を下回った……」と凹んだり。一喜一憂するのは、会社員なら一度はあるはず。今回は、総務省のデータから「東京23区の会社員の年収」についてみていきます。
東京23区「会社員の給与」ランキング…全国平均は年500万円だが、1位「港区・サラリーマン」の凄すぎる給与額 (※写真はイメージです/PIXTA)

会社員の平均年収496万円…男性で554万円、大企業で585万円、正社員で530万円

給与が上がらない……もはや、それが当たり前で、半ば諦めていた日本のサラリーマン。しかし物価高騰を受けて、今年の春闘では賃上げが相次ぎました。経団連によると、大手賃上げ率は3.91%(1万3,110円)。前年の2.27%(7,430円)と比べて大きく上回っています。実際、物価高が続いているので、実質的に給与が増えているのかどうかはさておき、会社員にとっては悪い話ではありません。

 

そんな日本の会社員。厚生労働省『令和4年賃金構造基本統計調査』によると、平均月収(所定内給与額)は31.1万円、年収は496.5万円です。

 

日本型雇用の終焉などといわれているものの、いまなお年功序列が色濃く残る現状。会社員の給与は年齢とともに上昇していきます。

 

【年齢別「日本の会社員」平均月収と平均年収】

~19歳:18.4万円/255.4 万円

20~24歳:21.9万円/327.2 万円

25~29歳:25.1万円/403.6 万円

30~34歳:28.1万円/456.9 万円

35~39歳:31.3万円/508.7 万円

40~44歳:33.4万円/540.6 万円

45~49歳:34.9万円/563.5 万円

50~54歳:36.5万円/587.8 万円

55~59歳:37.0万円/590.3 万円

60~64歳:29.6万円/444.8 万円

 

出所:厚生労働省『令和4年賃金構造基本統計調査』より

※男女、学歴計、従業員10名以上。数値は左:月収、右:年収

 

もちろん、給与に格差はつきもの。男女でみると、「男性」の平均年収は554.9万円に対して、「女性」は394.3万円。学歴でみると、「高卒」の平均年収は434.5万円、「大卒」で587.1万円、「大学院卒」786.4万円。

 

企業規模別にみると、「従業員10~99人規模」で平均年収422.9万円、「従業員100~999人規模」で480.9万円、「従業員1,000人以上規模」になると585.4万円です。

 

雇用形態別にみていくと、「正社員」の平均年収は530.5万円。一方、「非正規社員」だと306.4万円と、その差は200万円以上。昨今はジョブ型雇用など、組織に縛られない働き方も注目されていますが、やはり正社員の給与と安定は魅力的です。