投資(長期資産運用)における4つ原則
投資、特に長期資産運用を考えるにあたって、私が重要だと思うことは以下の4点です。
- 株式中心であること
- 税金・コストの低減を意識すること
- 「損切り」をしない
- 分散を効かせること
今更当たり前だと思われるかもしれませんが、上記の4点は非常に重要です。
【投資の原則1】株式中心であること
上記は米ドル資産を保有する米国居住者が過去約200年の期間で株式、長期債、短期債、金、預金(ドル)に投資した際の実質トータルリターンです。単位はドルで統一され、インフレ率を調整したものです。
過去200年に渡って社会環境や経済環境の変化のなか、株式投資は他の資産に対し、短期~中期でのブレ率は大きいものの、長期目線では安定したリスクリターンを実現しています。債券は直近では安定したリターンを実現しているものの、長い歴史のなかではリターンが得られない期間も存在しています。
米国株はこのように他資産に対しても歴史的にも安定して高いパフォーマンスを残しており、ポートフォリオを考える上で中心的な役割が期待されます。もちろん、これは前述の通り、米国居住者が投資をした例であり、日本円資産を保有する日本居住者が投資を行う際には為替リスクも考慮しなければなりません。(為替リスクに関しては次回の内容で触れたいと思います。)
【投資の原則2】税金・コストの低減を意識すること
2の税金・コストに関してはこちらも言わずもがなという方も多いとは思いますが、同じような運用方法でもコストが異なることで長期的にパフォーマンスへの影響は大きくなってきます。
下の図は同じ30年間の資産運用において、運用利回り年率4%で運用した場合と1%の信託報酬を払い、運用利回り年率3%で運用した場合の比較です。ここでは1,000万円を運用するケースで比較していますが1%の差が30年間の期間で大きな差になっていることがお分かりいただけるはずです。
コストに関しては一概に安ければよいというという方もいらっしゃるかと思いますが、運用内容・成果(リスクリターン)に対してコストが見合うかという点が重要です。
米国株はこのように他資産に対しても歴史的にも安定して高いパフォーマンスを残しており、ポートフォリオを考える上で中心的な役割が期待されます。もちろん、これは前述の通り、米国居住者が投資をした例であり、日本円資産を保有する日本居住者が投資を行う際には為替リスクも考慮しなければなりません。