首のこりを放置→「あれっ、文字が書けない」…“頸椎椎間板ヘルニア”の恐怖【専門医が解説】

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首のこりを放置→「あれっ、文字が書けない」…“頸椎椎間板ヘルニア”の恐怖【専門医が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

30代から50代までの男女に多く発症する「頸椎椎間板ヘルニア」。放置すると徐々に悪化し、やがて手術しても神経症状の回復が困難になるほど重症化するケースもあると、横浜町田関節脊椎病院の越宗幸一郎院長はいいます。今回は、頸椎椎間板ヘルニアの症状や予防法、また1分間でできる「セルフチェック」についてみていきましょう。

段階別・頸椎椎間板ヘルニアの「症状」

頸椎椎間板ヘルニアになると、どのような症状がみられるのでしょうか。代表的なものを挙げてみます。

 

■初期

多くの人にみられるのは首の痛みや違和感で、首だけでなく、肩や背中にも症状が現れることがあります。ほとんどの場合、痛みや違和感が現れるのは左右どちらかで、安静にしていれば気にならないレベルであることが大半です。

 

■中期

はっきりした痛みが現れるようになり、場合によってはしびれを起こすこともあります。

 

■後期

腕から手指にかけて、麻痺が生じることがあります。「腕の力が落ちる」「指を動かしにくくなる」「字がうまく書けなくなる」「ボタンをスムーズにはめられなくなる」「箸をうまく持てず、落とすようになる」などの症状があらわれることもあります。

 

腰椎椎間板ヘルニアは主に下半身に症状が出るのに対し、頸椎椎間板ヘルニアは手や指に症状が出ます。日常の細かな作業ができなくなったり、文字が書けなくなったりと、症状が進行するとQOLが著しく低下しやすいです。

スマホ依存も要注意…頸椎椎間板ヘルニアの「原因」

頸椎椎間板ヘルニアの主な原因の1つは、「加齢」です。年齢が上がるにつれて椎間板が変形し、脊髄や神経根を圧迫するため症状が出ると考えられています。それに加え、下記のような条件が揃うと要注意です。

 

・日ごろから激しいスポーツをしている人(ラグビー、アメリカンフットボール、格闘技など)

・普段から姿勢が悪い人

・首周りに負担がかかる作業をよく行う人(上や下を向く作業が多いなど)

・過去、首周りに外傷を負ったことがある人

・ストレスを抱えている人

・喫煙している人

・遺伝的要因を持つ人

 

最近では、悪い姿勢でパソコンやスマートフォンを長時間使うなど、日常的な姿勢の悪さも頸椎椎間板ヘルニアの原因になると指摘されています。それらを使うときにはどうしても首がクレーンのように前に出て、モニターを覗き込むような姿勢になるからです。

 

頭はボーリングのボールくらいの重さがあるため、首や肩の筋肉でその重みに耐えなければならず、大きな負荷がかかります。

 

「Job総研」を運営するライボが9月20日に結果を発表した「2022年 スマホ使用の実態調査」によると、スマホの利用時間が「3~5時間未満」が最多である一方、「7~9時間未満」という人も11.6%いました。

 

これだけ長い時間、首が前に突き出した状態になっているのですから、頸椎にトラブルを引き起こすのも当然です。実際、悪い姿勢でスマホやパソコンを長時間使用することは、頸椎椎間板ヘルニアだけでなく、頸椎症や頭痛、腕のしびれなど、さまざまな病気や障害のリスクとなります。

 

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