賃上げのニュースが連日報道されていますが、蚊帳の外だと思っていたパートやアルバイトにも、その流れは届く勢い。そんななか、素直に賃上げを喜べない、専業主婦の姿がありました。みていきましょう。
月収10万円「賃上げなんて意味ないし。」パート勤め・40代専業主婦「時給100円アップ」に苛立ち (※写真はイメージです/PIXTA)

6つの「年収の壁」…超えるとどうなる?

これらの「年収の壁」、少しでも超えるとどうなるのでしょうか。整理してみましょう。

 

●「100万円の壁」を超えると、住民税が発生します。

●「103万円の壁」を超えると、所得税が発生します。

●「106万円の壁」を超えると、一定条件で社会保険料が発生し、社会保険に加入する場合、125万円前後で世帯収入はプラスになります。

●「130万円の壁」を超えると、所得税+社会保険料により、150万円以上を目指さないと、収入減となります。

●「150万円の壁」を超えると、夫(妻)は配偶者控除を受けられなくなり、収入170万円以上で世帯収入はプラスになります。

●「201万円の壁」を超えると、夫は配偶者特別控除を受けられなくなります。

 

たとえば「130万円の壁」を超えると、年収170万円以上を目指さないと世帯年収は減ってしまい、「家計の足しになればとパートをしていたのに……」という事態に。

 

もちろんこれは簡易的なもので、厳密には微妙に異なる部分もあります。問題は賃上げとなっても、この年収の壁を意識しなければならず、労働時間を大幅に増やすか、労働時間を減らすという対応が求められる点にあります。

 

この年収の壁の議論。最低賃金の引き上げのたびに話題になっては、特に対策が講じられることはありませんでした。大幅な物価高で生活が厳しくなるなか、賃上げを心から喜ぶためにも、早急な議論が求められています。