2022年の「家計調査」が発表され、最新の家計の状況が明らかになりました。今回は医薬品やサプリメント、通院費などを合わせた「医療費」についてみていきます。
47都道府県「医療費」ランキング…1人当たり支出額、1位「愛知」と47位「青森」の衝撃格差 (※写真はイメージです/PIXTA)

医薬品、サプリメント、通院費…家計における「医療費」はいくら?

総務省『家計調査 家計収支編』(2022年)によると、2人以上世帯における「保険医療費」の平均は年間17万7,563円でした。これは「医薬品」のほか、サプリメントなどの「健康保持用摂取品」、紙おむつやコンタクトレンズなどの「保健医療用品・器具」、通院した際に窓口で払う「保険医療サービス」を合計したもの。

 

内訳でみると、「医薬品」は3万1,,699円、「健康保持用摂取品」に1万3,598円、「保健医療用品・器具」に3万5,311円、「保健医療サービス」に9万6,954円と、やはり、通院にかかる費用が多くをしめています。

 

【保険医療費の内訳】

◆「医薬品」31,699円

(内訳/一部抜粋)

感冒薬:1,948円、胃腸薬:1,266円、栄養剤:3,507円、外傷・皮膚病薬:972円

◆「健康保持用摂取品」13,598円

◆「保健医療用品・器具」35,311円

(内訳/一部抜粋)

紙おむつ:3,273円、保健用消耗品:15,305円、眼鏡:7,149円、コンタクトレンズ:4,311円

◆「保健医療サービス」96,954円

(内訳/一部抜粋)

医科診療代:43,727円、歯科診療代:22,000円、整骨(接骨)・鍼灸院治療代:2,819円、マッサージ料金等(診療外):3,324円、人間ドック等受診料:4,393円

 

出所:総務省『家計調査 家計収支編』(2022年)より

※数値は全国平均

 

さらに都道府県ごとにみていきましょう。「保険医療費」が最も高いのは「愛知県」で23万5,283円。続く「京都府」は22万1,139円。「東京都」「石川県」「鹿児島県」と続きます。一方で最も安いのは、「青森県」で11万3,192円。続く「和歌山県」は13万0,729円。以下、「福井県」「沖縄県」「鳥取県」と続きます。

 

ちなみにサプリメントなどの「健康保持用摂取品」を最も多く購入しているのは「長崎県」で1万9,987円。「奈良県」「福島県」「宮崎県」「香川県」と続きます。