2022年の「家計調査」が発表され、最新の家計の状況が明らかになりました。今回は医薬品やサプリメント、通院費などを合わせた「医療費」についてみていきます。
47都道府県「医療費」ランキング…1人当たり支出額、1位「愛知」と47位「青森」の衝撃格差 (※写真はイメージです/PIXTA)

世帯1人当たりの「医療費」をみていくと…

同じ日本とはいえ、地域によって医療費の支出額には2倍以上の差があります。しかし地域によって、家族構成はさまざま。世帯人数は全国平均2.91人ですが、最も多い「埼玉県」は3.17人、最も少ない「山口県」は2.69人と大きな差が生じています。

 

そこで1人当たりの医療費もみていきましょう(関連会社:『都道府県「医療費」ランキング…<家計調査 家計収支編(2022)より>』)。

 

世帯1人当たりの「保険医療費」が高いのは、やはり「愛知県」で7万8,954円。続く「京都府」は 7万5,733円 。「千葉県」「東京都」「神奈川県」と続きます。一方で最も安いのは「青森県」で3万9,997円。続く「福井県」は4万5,491円。「和歌山県」「沖縄県」「鳥取県」と続きます。

 

また世帯1人当たり「医薬品」の支出額が最も高いのは、「愛知県」で1万3,654円。「千葉県」「佐賀県」「鹿児島県」「神奈川県」「長野県」と続きます。さらに病院での窓口の支払いである「保健医療サービス」が世帯1人当たり最も高いのは「京都府」で4万6,960円。「愛知県」「東京都」「鹿児島県」「千葉県」と続きます。

 

世帯1人当たりの医療費に注目してみても、地域によって倍近くの差が生じていました。またトップの「愛知県」と2位の「京都府」を比較すると、「愛知県」は全体で1位、医薬品支出で1位、病院窓口での支払いで2位と、いずれも上位ですが、「京都府」は窓口での支払いは1位である一方で、医薬品支出は24位。「具合が悪かったら、まずは病院へ!」という地域性を垣間見ることができます。

 

なお家計調査は実際は県庁所在地など単位での調査であり、地域の実情と異なる場合があることに留意が必要です。