今後どのような銘柄に注目すべきか
株価が下がると嫌な気持ちになる投資家がいらっしゃるようですが、私は逆にウキウキするタイプです。
普段30万円で売られているルイ・ヴィトンのバッグが20万円で売られていたら、私はウキウキします。
翌月、同じバックが10万円で売られていたら、私はさらにウキウキします。
私にとっては、株式投資も同じことです。「価値は下がっていないのに価格が下がっている」ものは、積極的に買いたいと思っています。
その意味で、コロナで株価を大きく下げた、日本航空(9201)や東日本旅客鉄道(JR東日本/9020)などは私にとってバーゲンセールでした([図表1]、[図表2])。
今後の社会的ニーズを考えてもいずれ株価が回復する銘柄だと予想し、実際にそれらの株価はある程度戻しました。
海外の株では、世界最大の鉱業会社であるBHPグループ(BHP)のような高配当銘柄が割安の状態になっていましたので、全力買いをしました([図表3])。
私が生きている間にこういう安定した会社が倒産することはまずないでしょうから、類似する会社も今のうちにたくさん仕込んでおきたいところです。
市場の支配力を持つ銘柄
「ディフェンシブ」中心といいましたが、前述したようにソフトバンクグループのような成長株にも注目しています。
現在は、ほとんどの銘柄が低迷していますが、いずれ反転すると私は想像しています。底のタイミングは誰にも分からないので、株価を見つつ、機械的に買い増しを行っています。
仮に戻りに時間がかかったとしても、私は急ぎません。歴史は繰り返すでしょうから、10年も待てば株価は戻り、十分な利を乗せることができるのではないでしょうか?
今後、GAFAM(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)のように市場で圧倒的な支配力を持つ会社が、新たに出てくるでしょう。
私は、そのように市場で圧倒的な支配力を持つ可能性がある会社を、常に探しています。
その際、目立った特別な成功例しか目に入らなくなってしまいがちな「生存バイアス」がかかることを十分に意識しながら行います。これには、私自身が事業を行なっていることが、有利に働いていると思います。