(※写真はイメージです/PIXTA)

お金を稼ぐ最強の方法は、「好きなこと」と「得意なこと」を組み合わせることです。アメリカでロング&ベストセラーになっている「お金の入門書」、ディリン・レドリング氏/アリソン・トム氏による共著『父と母がわが子に贈るお金の話 人生でもっとも大切な貯める力、増やす力』(小野寺貴子訳、SBクリエイティブ)より一部を抜粋し、稼ぎ方や仕事の見つけ方を見ていきましょう。将来、自分に合った職業を考える際にも役立つ内容です。

子どもでも、お金を稼ぐ方法はある

さて、前稿でお金がどこからやってくるかが分かったところで、本稿ではお金を稼ぐ方法を教えよう。

 

きみは、おそらくこう思っているだろう。「まだ子どもなのに、どうやってお金を稼げというんだ?」と。そうだね。でもきみのような子どもでも、お金を稼ぐ方法はいろいろとあるんだ。ちょっとした工夫と努力を惜しまないことが大事だよ。

 

では、子どものきみができる仕事を一緒に探してみよう。次の質問に答えてみてね。

 

【Q1. きみが好きなことは何?】

動物は好きかな? 犬の散歩をする仕事やペットシッターができるかもしれない。外で過ごすのは好き? 草むしりをしたり、庭仕事を手伝ったりするのもいいね。自転車に乗るのは好き? 何かお遣いごとを頼まれるかもしれない。届け物もできるかもしれないね。

 

【Q2. きみが得意なことは何?】

図工は得意かな? ペンキ塗りを手伝うのはどうだろう? 料理が得意だったら、クッキーを焼いて売ればいい。小さな子と遊ぶのは得意? そう、ベビーシッターができる。

 

忘れてはいけないのが、どんな仕事でも、まずは大人にやってもいいかを必ず確認すること。きみが、けがや病気をせずに、安全にできるかどうかが、何よりも一番大切なことだよ。

 

少し仕事を受けられるようになったら、誰かに雇ってもらい、お給料をもらえる仕事に申し込んでみるといい。仕事がうまくいってお金をもらうことは、とてもやりがいを感じるものなんだ。実は、こうして仕事を得るのは大人になるための最初の大きな一歩なんだよ。そして、注意しなければいけないのが、アメリカ労働省によると、法的に就労できる年齢は14歳からってこと(日本では15歳からだよ。正確には15歳になって最初の3月31日が過ぎたら働くことができるんだ)。

 

ぼくの初めての仕事は、16歳のとき。ピザを作って配達するというものだった。スクーターを運転するのもピザも大好きだったから、ぼくにとっては完璧な仕事だったよ! アリソンの初めての仕事は、17歳のときに心臓マッサージの訓練用のマネキンを洗浄するというものだったんだって。かなり大変だけど、お給料は良かったそうだよ。

雇われるのではなく、「起業する」という稼ぎ方も

雇われてお給料をもらうほかに、もう1つお金を稼ぐ方法がある。それは、自分で会社を立ち上げ、起業家になることだ。従業員がいなくても1人で会社を始められるということをきみは知っていたかな? それを個人事業というよ。ぼくとアリソンは、これまでにその形態で小さな会社をいくつか立ち上げてきたんだ。

 

では、どんなビジネスを起業するかを決めるにはどうしたらいいだろう? 1つお勧めしたい方法が、「困っていることリスト」。つまり、自分が困っていることをリストアップするんだ。そして、その問題を解決する商品やサービスを考えてみよう。

 

いくつか例を挙げてみるよ。

 

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<困っていることリストの例>

問題①:猫をなでると毛だらけになること

⇒解決策:毛がくっつかない手袋を発明する

 

問題②:自分に似たスーパーヒーローが存在しないこと

⇒解決策:きみがモデルのスーパーヒーローを主人公にして、まんがを描く

 

問題③:チェスはゲーム時間が長くかかりすぎる

⇒解決策:チェスの簡単バージョンを考えてみる

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それから、投資でもお金を稼ぐことができる。本連載でも次回以降でその方法を紹介するよ。

 

今すぐお金を稼ぐことができなくても、心配はいらない。年齢を重ねれば、いずれは収入を得る方法を見つけることができるはずだ。その日がくるまで、今のうちに知識を身に付ければ付けるほど、将来、より有利にお金を稼ぐことができるよ。

きみの「困っていることリスト」をつくろう

前項「お金の稼ぎ方」で、自分が困っていることのリストをつくり、その問題を解決するような商品やサービスを考える話をした。

 

実際に紙とペンを用意して、困っていることを10個書き出してみてほしい。それぞれの問題の横に、解決策も書いてみよう。

 

例として、図表1に問題を感じているかもしれない事柄をいくつか書いておいたよ。完璧な解決策を思いつかなくても心配しないで。目的はきみの問題解決スキルを磨くことにある。ほろ、「何ごとも習うより慣れろ」って言うだろう?

 

出所:ディリン・レドリング/アリソン・トム共著『父と母がわが子に贈るお金の話 人生でもっとも大切な貯める力、増やす力』(小野寺貴子訳、SBクリエイティブ)
[図表1]きみの「困っていることリスト」をつくろう 出所:ディリン・レドリング/アリソン・トム共著『父と母がわが子に贈るお金の話 人生でもっとも大切な貯める力、増やす力』(小野寺貴子訳、SBクリエイティブ)

実践:いろいろなアイデアを組み合わせよう

きみがお金を稼ぐ方法を見つけられるように、ぼくたちからのアドバイス。きみにぴったりの仕事を見つけるには、自分が好きなことと得意なことが何かを考えればいい。

 

2つのリストをつくろう。自分が好きなことと得意なことを5つずつ箇条書きにしてみよう。そして、それらを組み合わせて、きみにとって理想的な仕事を見つけるんだ。例えばこんな感じ(図表2)。

 

出所:ディリン・レドリング/アリソン・トム共著『父と母がわが子に贈るお金の話 人生でもっとも大切な貯める力、増やす力』(小野寺貴子訳、SBクリエイティブ)
[図表2]いろいろなアイデアを組み合わせよう① 出所:ディリン・レドリング/アリソン・トム共著『父と母がわが子に贈るお金の話 人生でもっとも大切な貯める力、増やす力』(小野寺貴子訳、SBクリエイティブ)

 

次に、自分が好きなことと得意なことの項目をそれぞれ組み合わせてみよう(図表3)。

 

出所:ディリン・レドリング/アリソン・トム共著『父と母がわが子に贈るお金の話 人生でもっとも大切な貯める力、増やす力』(小野寺貴子訳、SBクリエイティブ)
[図表3]いろいろなアイデアを組み合わせよう② 出所:ディリン・レドリング/アリソン・トム共著『父と母がわが子に贈るお金の話 人生でもっとも大切な貯める力、増やす力』(小野寺貴子訳、SBクリエイティブ)

 

この方法は、今のきみができる仕事を見つけるときにも、大人になってから職業を選ぶときにも使えるよ。

 

 

ディリン・レドリング/アリソン・トム

 

カリフォルニア州オークランド在住の夫婦。イーベイなどのインターネット企業で働きながら資産形成に励み、2015年に40代前半にして早期リタイアを実現。2016年に「RetireBy45.com」というサイトを立ち上げ、FIREをめざす人たちにアドバイスや情報提供を行っている。著者らは『フォーブス』誌や、「ビジネスインサイダー」、「ヤフーファイナンス」などでも紹介されている。その他の共著に『Start Your F.I.R.E. (Financial Independence Retire Early): A Modern Guide to Early Retirement(FIREの始め方――早期リタイア入門)』(未邦訳)がある。

※本連載は、ディリン・レドリング氏/アリソン・トム氏の共著『父と母がわが子に贈るお金の話 人生でもっとも大切な貯める力、増やす力』(小野寺貴子訳、SBクリエイティブ)より一部を抜粋・再編集したものです。

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