ひとりの消費者が「大ヒット商品」を予測できるのか?
そして根本的な話になりますが、消費者として「これは売れる!」と高評価できる商品を見つけたとしても、本当にそれが大ヒットする確率というのは、どれくらいあるのでしょうか?
ひとりの人間の高評価が大勢の人間の高評価になるとは限りませんし、実際に売れるか売れないかの話になると、宣伝や販売の手法、時代の流れなど、さまざまな要因の影響も受けるのです。
もちろん、そんな商品が本当に大ヒットするケースというのも、なくはないでしょう。実際に、そのような大ヒット商品を消費者の目線から予測して、10倍以上になる株を買えた投資家もいるはずです。
しかしその反面、自分がそう思っただけで別に売れなかった、というケースも山ほどあるのではないでしょうか。人間が未来を予測することには限度があります。大ヒット商品を予測することも難しいでしょうし、また、仮に大ヒット商品を予測できたとしても、前述通り投資に成功するかどうかには別の要因も絡んできます。
消費者目線で大ヒット商品を予測して、それを提供する会社の株を買って大きく儲ける、というのはそう簡単なことではありません。その難しさは、心得ておいたほうがよいのではないでしょうか。
大ヒット商品を予測して株で儲けるのは簡単ではない
たとえ大ヒットしそうな商品を見つけても、結果的にそれを提供する会社はたいして儲からない、ということがあります。ですから、可能な限り数字を確認することが重要です。また、その会社の株を買おうとしても、すでに株価が割高すぎて、買わないほうがよい場合もあります。
そして根本的な話として、大ヒット商品を予測することも難しいでしょう。 大ヒット商品を予測して株で儲けるのは、そう簡単なことではないのです。
株式会社ソーシャルインベストメント 取締役CTO
川合 一啓