母乳は赤ちゃんを守るスーパーフード
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母乳と粉ミルクは基本的には同じ成分でできていますが、母乳にしか含まれないものもあります。それは病原菌やウイルスに対抗するための免疫物質や消化酵素、成長因子など。これらは赤ちゃんを感染症などから守ってくれる大切な成分です。
赤ちゃんが産まれてからすぐに出てくる母乳を「初乳」と呼びます。初乳には赤ちゃんの腸内環境に良い影響を与えてくれるオリゴ糖もたっぷり。その他にも、生後間もない赤ちゃんに必要な成分がくまなく含まれているので、母乳育児が難しい場合でも初乳だけは飲んでもらえたらと思います。
赤ちゃんに合わせて母乳は変化する
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初乳が出るのは産後から1週間程度で、この間に出る母乳はごく少量。出産2日目くらいまではじわじわと出る程度です。それは産まれたての赤ちゃんの胃の大きさに合わせているから。よく「量が出ない」と落ち込む母親もいらっしゃいますが、そのような必要はありません。
初乳は黄色っぽくかなりネバネバとしていますが、その後は白っぽくサラサラとした性状に変化します。これを成乳と呼んでいます。色や性状だけではなく、母乳は赤ちゃんの置かれた環境に応じて成分も変化します。たとえば家族全員で風邪を引いた時は、風邪に対抗するための免疫物質が多く含まれるという研究報告もあります。赤ちゃんの健康状態や環境にも合わせて成分調整が行われる。母乳は完全オーダーメイドなのです。
よく1歳を過ぎると母乳が薄くなるのではないかという質問がありますが、赤ちゃんが飲む量に応じて含まれる成分を母乳の方が調整してくれています。赤ちゃんに必要な成分量を一定に保つために、夏のように水分がたくさん必要な状況だとその分成分は薄くなるし、逆に1日に飲む総量が減ると濃度が濃くなる場合もあります。