会社員人生にいったん終止符をうつ、定年退職。現在、「60歳定年」としている企業が大多数ですが、実際、定年を具体的にイメージできている人は、どれほどいるでしょうか。定年前後に必要な手続きを忘れ、後悔するケースも多いとか。みていきましょう。
平均月給51万円・大卒・59歳会社員「定年退職」まであとわずかだが…何をすべきか?【必要な準備・手続き】 (※写真はイメージです/PIXTA)

再就職するつもりなら「失業手当」の手続きを

さらに次は決まっていないけど、完全リタイアするつもりではないなら「失業手当」を受給できる場合があります。失業手当を受けるためには「ハローワークに来所し、求職の申込みを行い、就職しようとする積極的な意思があり、いつでも就職できる能力があるにもかかわらず、本人やハローワークの努力によっても、職業に就くことができない失業の状態にあること」「離職の日以前2年間に、被保険者期間が通算して12ヵ月以上あること」が要件。

 

雇用保険で受給できる1日当たりの金額(基本手当日額)は、原則として離職した日の直前6ヵ月月に毎月きまって支払われた賃金の合計を180で割って算出した金額のおよそ50~80%、60歳~64歳については45~80%となります。ただし上限があり、60歳~64歳では7,177円です。ちなみに大卒サラリーマンで平均的な給与を手にしていた場合、定年退職後にもらえる失業手当は、上限となる7,177円/日となります。

 

定年退職前後に公的な手続きが発生する場合があります。思わぬ事態に陥らぬよう、必要な手続きがあるなら、整理しておくことが重要です。