「かつら」も有益な対処法…ただし注意点も
追加治療3.かつら
かつらも薄毛を隠して社会生活を送るうえで有益な対処法であるとしてガイドライン上でも「行ってもよい」という程度に推奨されています。
かつらが完成するまでの短期間で薄毛を隠すことができるというスピード対処が可能ですが、1度始めてしまうと薄毛状態とのギャップからなかなかカミングアウトできず止めづらくなるという話もよく聞きます。
また、かつらをかぶって圧迫されることで髪の毛が余計に細くなってしまったり、接続部の金具などで引っ張られて毛が抜けてしまったりとさらなる薄毛の原因になることもあります。
維持費用が高額になることも多く、夏は蒸れて不快、装着することが義務になってしまう、隠すことに心苦しさがあるなど、完全に悩みから解放されるわけでもないようです。
そもそもこれは薄毛治療ではありませんので、医学的な根本治療法がある現代においてあまり行うべきものではないことは知っておいてください。
まとめ
いくつかAGAの追加治療についてお話ししましたが、脱毛症診療ガイドラインで推奨されているものは上記に挙げたものくらいです。
その他にも、世間にはさまざまな髪の毛効果を謳う商品があふれていますが、ガイドラインで話題にもならない程度の医学的根拠に乏しいもの、と思っていただいて間違いありません。
商業製品の営業妨害をするつもりはありませんので「まったく効かない」とは断言しませんが、AGA治療にはなにより優先すべき治療法があります。
根本的治療についても追加治療についても、ガイドラインなどの医学的根拠を元に治療法の優先順位をよく吟味するようにしてください。
栁澤 正之
東京メモリアルクリニック
院長
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