「育休なんて、いい身分だな」…老害と化した「医学部教授」の酷すぎる横暴【医師の告発】

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「育休なんて、いい身分だな」…老害と化した「医学部教授」の酷すぎる横暴【医師の告発】
(※写真はイメージです/PIXTA)

「ブラック企業」という言葉が広く知れ渡ったことにより、無茶な働き方を強要する企業は減ってきています。しかし、現代においても「薄給・長時間労働」が当たり前の職業が存在します。それが医師、特に「大学病院の若手医師」です。今回、高座渋谷つばさクリニック院長の武井智昭氏が、にわかには信じられない「大学病院の深すぎる闇」を告発します。

1回数億円…「医学学会」開催にかかるお金の出どころ

この他、教授が医学学会の会長などを務める際には、医局員はその事務局として機能をすることになります。

 

1つの学会を開催するには数億円の金銭が必要となります。その収益源は学術集会の参加費もさることながら、多くの製薬会社などの企業からのスポンサーとなりますが、医局員にも不足が懸念されていた資金を、1名あたり〇万円と募集をしていたところもあります。その一方で、自分の出張代や宿泊費などを、ここの部分の経費から使用していた教授もいました。

 

こうした教授の出張関連に対して、秘書は暗黙の了解でしたが、新幹線ではグリーン車、飛行機では国際線ではビジネスクラス・ファーストクラスが至極当然でした。さらになんと、2名分の席を予約して、プライバシーを守るために隣にだれも座らせない「架空予約」を指示する教授もいたのです。

罵声、暴力と「やりたい放題」…ときには訴訟も

さて、大学病院内の教授回診でも、その接遇は極めて悪質であり、訴訟が起きれば和解・あるいは敗訴する例も多かったです。

 

教授回診においては、自分の意のままにならないプレゼンテーションをした若手医師に対して「だからお前は、いつまでも馬鹿なままなんだ。もっと頭使って患者を診ろ。バカヤロウ!」と怒鳴り、当時の紙カルテの束を叩きつける、あるいは破るという過激なパフォーマンスも黙認されておりました。

 

プレゼンテーションの後には、教授を筆頭に各部屋の回診をしますが、大学病院の個室では1日20万円以上という部屋もあり、ここには教授個人が出入り、退院が決まった際には家族から室料程度の謝礼をいただく例もありました。

 

カンファレンスでは、症例検討や「だからお前はいつまでも、助手で使えないんだ」「どこか地方の病院に飛ばしてあげようか」、「君なんていらない」……女性医師に対しては「女性医師が増えるということは忌々しき事態。出産・子育てとかですぐリタイアして戦力にならない」「出産の報告、育休希望なんて……いい身分だなあ」と公言していました。

 

さすがに女性医師への発言に関しては、専任講師の女性医師が「教授という立場で、このような発言は差別極まりなく、許されない」とすかさず反論していました。

 

また、例年の11月から12月に関しては翌年以降の人事異動を考え始める時期となります。このため、医局員は医局長医師にその希望を伝えるなど各医局で明文化されており、翌年早々には発表がされます。

 

ところが、それが意にそぐわない、あるいは自分自身のキャリアプランとして医局人事を抜けて退局意向を伝えると、「医局を辞めるのか?だったら、このあたりの病院には就職できないように圧力をかけてやろう」「お前は本当の医者をやめたことになる。ダメ医者のレッテルを貼って見送ってあげよう」など、明らかなパワハラ発言のオンパレードとなっていました。

 

前述のように「お前なんかやめてしまえ」という言動に矛盾しており、医局員が辞めることは自分の勢力が弱くなるため、相手を思いやる気持ちがなく一貫性がありません。

 

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