1日20万円超も…コスパ最強の“ワクチン接種バイト”に群がった「金食い医師」と「中抜き企業」の実態【医師が解説】

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1日20万円超も…コスパ最強の“ワクチン接種バイト”に群がった「金食い医師」と「中抜き企業」の実態【医師が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

新型コロナウイルス感染拡大を受けて、昨年6月に始まったワクチン接種。始まった当初は希望者が殺到し行列が道に溢れるほどでしたが、医師や関連企業といった「業者側」の環境はどうだったのでしょうか。高座渋谷つばさクリニックの武井智昭院長が、“ワクチン接種バイト”にまつわる「お金のカラクリ」について解説します。

収まらぬ第7波…ワクチン接種のいま

2021年6月に本格開始された、新型コロナワクチン接種。オミクロン株の出現により第7波の流行が収まらず、高齢者や基礎疾患がある方では4回目のワクチン接種、そのほかの方では3回目のワクチン接種に予約が殺到しているようだ。

 

10月からはオミクロン株に対応した「2価ワクチン」が接種開始予定とあって、注目が集まっている。

 

ワクチン接種のためのアルバイトについては、現在では時給10,000円程度に落ち着き人気も低下してきたものの、2021年当初はバブルが起き、1日20万円を超える案件も存在していた。

 

ここでは、なぜワクチンバイトが“高騰化”したのか、またこの1年半を振り返って本当の勝者は誰なのか、考察してみる。

「ワクチンバイト」のコスパが最強だったワケ

新型ワクチン接種のアルバイトは、日本医療史上初といっても過言ではない、コストパフォーマンス良好な高額時給案件だった。

 

この業務は、一部の副反応による対応を除き「訴訟のリスクがない、専門医資格・経験が不要、国策であり社会貢献度が高い、日中あるいは準夜の勤務」という好条件が揃っている。 このように、高い汎用性にもかかわらず高報酬という「ワクチンバイト」は、日本医療においては珍しいものであった。

 

高報酬だった理由としては、インセンティブが存在したからである。国策のため、ワクチン接種報酬は本来の単価に加え、高額な補助金が支給される。

 

たとえば、休日にワクチン接種を行う場合には、2,000円程度のワクチン接種の報酬に加えて5,000円の追加報酬が支払われ、「1回あたり7,000円強」の単価となる。集団接種で1,000名実施すれば、1日で700万円以上の収益となった。

 

マンパワーの面では、医師にとっても高額バイトであるため、金銭に困っている“健康診断バイト医”(フリーター医師)を中心に、セミリタイア高齢医師、ママ女医、美容崩れの医師などが、高額報酬を巡り熾烈な争いを繰り広げていた。

 

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※本記事は、オンライン診療対応クリニック/病院の検索サイト『イシャチョク』掲載の記事を転載したものです。