学歴が高いほど給与も高い……よくいわれていることですが、実際はどうなのでしょうか。入試偏差値で70近くある「早稲田大学」と「慶応義塾大学」を例にみていきます。
早稲田大学vs.慶応義塾大学「卒業生の平均給与」私立大学ライバル校の年収差 (※写真はイメージです/PIXTA)

学歴で給与差はどれほどあるのか?

給与格差はさまざまなところで生じます。男女によって、年齢によって、企業規模によって、雇用形態によって……。そしてよく知られているのが学歴による給与格差です。

 

厚生労働省『令和3年賃金構造基本統計調査』によると、会社員(男女計、学歴計、企業規模10人以上)の想定年収は平均489万3,100円。20代前半で320万円だった年収は年齢と共に上昇し、30代で400万円、40代で500万円を突破。そして50代前半でピークに達する……そんな年収カーブを描きます。

 

では最終学歴が高校、大学、大学院の場合を比べてみましょう。

 

高校卒の想定年収は平均430万7,400円。ピークは50代後半で499万4,600円。高校卒業から60歳まで働いた場合の生涯給与は、1億7,782万円になります。

 

一方、大学卒の想定年収は平均581万5,000円。ピークは50代前半で793万1,700円。大学卒業から60歳まで働いた場合の生涯給与は、2億3,046万円になります。

 

そして大学院卒の想定年収は平均767万6,000円。ピークは50代後半で1,102万1,700円。大学院卒業から60歳まで働いた場合の生涯給与は、2億9,345万円になります。

 

高校卒と大学卒では年収で150万円、生涯給与で5,000万円程度、大学卒と大学院卒では年収で180万円、生涯給与で6,000万円程度の給与差が生じています。いわゆる「高学歴」のほうが「給与がいい」といえるでしょう。

 

【年齢別/学歴別「想定年収」の推移】

20~24歳:3,206,000円/3,336,700円/3,123,100円

25~29歳:3,592,400円/4,305,200円/4,779,300円

30~34歳:4,037,900円/4,966,600円/6,093,700円

35~39歳:4,278,700円/5,767,800円/7,398,200円

40~44歳:4,585,600円/6,361,400円/8,420,600円

45~49歳:4,889,900円/6,954,000円/8,960,500円

50~54歳:4,960,800円/7,931,700円/10,143,600円

55~59歳:4,994,600円/7,803,900円/11,021,700円

 

出所:厚生労働省『令和3年賃金構造基本統計調査』

※数値左より、高校卒、大学卒、大学院卒の想定年収(男女計、企業規模10名以上)

※高校卒~19歳の想定年収は254万7,100円