あれっ、ちょっと変?…「軽度認知障害」の具体的症状
MCIも、認知症と同じような認知機能の低下による症状がみられます。しかし、認知症よりも軽度で気づかれにくく、本人も周囲も「おかしいな」とは思っていても放置してしまう場合が少なくありません。具体的には、以下のような症状がみられます。
■さっき食べたものや知人の名前、銀行の暗証番号など、これまであまり忘れることがなかったものを忘れるようになった
■お金の計算やスケジュール管理ができなくなった
■料理の味つけ、仕事や車の運転などのやり方が変わった
■好きだった趣味をやらなくなった
■テレビドラマや読書などを楽しめなくなった
■頭がぼんやりとしてすっきりしない状態が続いている
■疲れやすく、元気が出なくなった
■なにごとにもやる気がわかなくなった
このように、認知症にかなり近い記憶障害や見当識障害を発症することもあれば、うつ病などの精神疾患に近い無気力症状が出ることもあります。
認知症との見分け方は、「日常生活にそれほど大きな支障をきたしていない」というところがポイントです。もの忘れがなくても、「失語・失認・失行・実行機能障害」など、認知機能に関する障害が1つでもあれば、軽度認知障害と考えられます。
進行を防ぐには「脳への刺激」と「健康的な生活」
MCIが認知症へ進行するのを防ぐためには、「頭を使う健康的なライフスタイル」がカギです。脳を刺激し、記憶力や判断力を使うことで、脳機能を維持していきましょう。具体的には、以下のようなポイントを意識して生活します。
MCIかもと思ったら早めに受診する
もし異常を感じた場合は、加齢のせいにして放置せず、医療機関で心理テストを中心とした検査を受けましょう(※痛みはありません)。
新しいことにチャレンジして脳を刺激する
語学学習(見る・聞く・読む・話すの4つの能力を使える)など、新しいことにチャレンジするといいでしょう。自分が「楽しい」と思えることを選ぶのがポイントです。
バランスの良い食生活を
細胞がダメージを受けた場合に修復できるよう、タンパク質やビタミン類をしっかり摂取しておくことも大切です。脳に大切な栄養素である必須脂肪酸(DHA・EPAなど)が多く含まれる、青魚を積極的に摂るといいでしょう。
週に3日以上体を動かす
街歩き程度の散歩を週3回以上行い、脳を活性化させましょう。その際、一緒に行う仲間がいると継続しやすいです。
食生活や運動は健康な体と脳を保つために大切ですが、認知機能を重点的に使うため、脳に刺激を与えるような活動を新しく始めるのがおすすめです。
もちろん、それが苦痛やストレスになってしまっては意味がありませんので、自分が楽しめること、やりたいことを始めましょう。
MCIになったら必ず認知症になるわけではありませんが、放置していると認知症になるリスクが高いことは事実です。医師に適切な投薬や指導を受けることで、認知症に進行する前に食い止めたり、健常の状態に回復できる可能性もありますので、ぜひ早めに医療機関を受診しましょう。
杉原 杏璃 氏登壇!
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
(入場無料)今すぐ申し込む>>
注目のセミナー情報
【海外活用】12月7日(土)開催
従来の分散投資で資産を守れるのか?
新時代の富裕層が実践する
金融大国「シンガポール」や「フィリピン永住権」を活用した新・資産防衛法
【国内不動産】12月7日(土)開催
元サラリーマン大家の現役投資家社長が伝授…
インバウンド需要を逃すな!
《札幌・民泊投資》で勝ち組になる方法