部下や同僚がうつ病っぽい…受診を促すには?メンタル不調者への対応方法【メンタル産業医が解説】

3Gシリーズ、その2:メンタル不調者への「通院支援(Guide)」

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部下や同僚がうつ病っぽい…受診を促すには?メンタル不調者への対応方法【メンタル産業医が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

夏バテ、燃え尽き、冬季うつ…。夏場から冬にかけては、負の連鎖が起こりやすい時期です。前回の記事『メンタル不調でダウンする前に気づいて…頑張りすぎな人に現れる「危険信号」【メンタル産業医が解説】』では、メンタル不調がもたらす症状を紹介しました。それらの症状を示している同僚や部下がいた場合、どのように対応すればよいのでしょうか? “メンタル産業医学”の創設者として知られる櫻澤博文医師(合同会社パラゴン代表社員)が、「メンタル不調者への通院支援」について解説します。

今回のワンポイント:同伴通院のメリットとは?

(1)同伴通院のメリットの1つは、病気で落ちてしまった考える力や表現力を補えることです。

 

ご本人は、いつから・どんな症状が出ているのかを整理するのが辛かったり、特定の症状に敏感になったり、逆に鈍感になっている症状については主治医に伝えられません。同伴通院することで、それらをより客観的に伝えることが可能になります。

 

(2)2つ目は、治療内容や方針、回復に要する期間を正確に把握しておくことで、理解力が低下した労働者本人の支援が可能になります。どのような支援が必要なのか、適切なアドバイスが得られます。

 

(3)3つ目は通院しづらさの解消です。行き慣れていない道を歩くだけでも不安になりますし、待合室で独りで待っているだけでも心細くなります。本当に治るのだろうかといった恐れが、心を苦しめます。同伴通院はそういうときの支えになれるのです。

 

(4)最後は、医師からの治療内容をより良いものにする場合があるということです。何しろ医師は、忙しい外来の中、限られた診察時間において判断を下さないといけません。患者さん本人からの断面写真的な情報だけではなく、家族や企業からのより多い情報があったほうが、より的確に状況を確認できます。このように主治医側の苦悶をも解消できるメリットがあるのです。

 

同伴通院には、ご家族やご友人だけでなく、たまには企業の人事労務担当者か上司も同行してもらうと良いでしょう。

 

メンタル不調は長期戦です。支援者が多いほど、一人当たりの負担は少なくなります。

 

 

櫻澤 博文

医師

労働衛生コンサルタント

日本産業衛生学会指導医

合同会社パラゴン 代表社員

 

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※本記事は、オンライン診療対応クリニック/病院の検索サイト『イシャチョク』掲載の記事を転載したものです。