月給176万円だが「週7バイトで昼はカップ麺」…開業医の悲惨な現実【医師が解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)

「クリニック経営戦国時代」ともいわれる昨今。やっとの思いで開業を実現させても、競争激化にコロナ禍が追い打ちをかけ、廃業に追い込まれる医療機関が増えています。今回は、高座渋谷つばさクリニック院長の武井智昭先生が廃業の原因を分析しながら、「開業すれば儲かる」という甘い誘惑に乗ってしまった医師Aの、悲惨すぎる末路を紹介します。

増加する“赤字クリニック”…廃業を迎える原因は

1年以上の年月と労力・金銭をかけて実現した「クリニック開業」。ところが、思うように患者数が増加せず、資金調達のために勤務医時代をはるかに超える「当直・時間外バイト地獄」に陥ったり、「廃業」という結末を迎えるクリニックが近年増加傾向にあります。

 

2016年以降、クリニック(診療所)の廃業・解散は増加の一途を辿っており、2016年では375件だったものが、2021年では471件となっています

※ 帝国データバンク「医療機関の休廃業・解散動向調査」
 

その主な原因を以下に挙げてみます。

 

1.立地条件が悪い

診療圏調査が不十分なために、駅や薬局が遠い立地を選択した場合、集患が難しくなります。また、患者層のターゲットを見誤っているケースもあります。高齢者が多く暮らすエリアなのか、子育て世帯が多いエリアなのか、立地の見極めが大切です。

 

2.競合医療機関の増加

「住みやすい街」というのは、言い換えると医療機関も開業しやすい(集患・増患しやすい)街ですから、あっという間に競合が増加し、急激な患者数減少のリスクがあります。

 

3.医師としての経験・スキル・知識不足

少なくとも、後期研修医課程を終えて取得できる「専門医資格」をもっていることは最低条件でしょう。これに加えて、研究や専門など最低10年の経験が、医師としてのパフォーマンスを発揮するために有利です。ただし、専門性が高いばかりではなく、あらゆる患者と家族の支えとなる幅広い知識が、「プライマリケア医」としては重要となります。

 

4.経営・管理スキル不足

医師として腕があっても、最低限社会保険の知識や労務・人事に関するマネジメント能力がなければ、成功は難しいでしょう。

 

5.セルフコントロールが不十分、人間性に難がある

クリニック運営には、医師自身の身体・精神面にゆとりがあることと同時に、コミュニケーション能力や相手を思いやった言動を行えることがなにより重要なスキームです。

 

病院勤務医とは異なり、ちょっとした言動・態度などの接遇が患者数減少やスタッフの離職につながるため、真のコミュニケーション力が問われます。

 

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    高座渋谷つばさクリニック 院長

    小児科医・内科医・アレルギー科医。2002年、慶応義塾大学医学部卒業。多くの病院・クリニックで小児科医・内科としての経験を積み、現在は高座渋谷つばさクリニック院長を務める。感染症・アレルギー疾患、呼吸器疾患、予防医学などを得意とし、0歳から100歳まで「1世紀を診療する医師」として地域医療に貢献している。

    著者紹介

    連載現役医師が解説!様々な「カラダの不調」への対処法

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