ムシ歯予防だけではない!歯磨きが「胃のため・腸のため・脳のため」になる“これだけの理由”【歯科医師が解説】

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ムシ歯予防だけではない!歯磨きが「胃のため・腸のため・脳のため」になる“これだけの理由”【歯科医師が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

歯磨きは、ムシ歯予防のみならず、胃や腸、さらには脳のためにもとても重要であることがわかってきました。吉田歯科診療室デンタルメンテナンスクリニック代表・吉田格氏が、歯磨きと全身の健康の関係を解説します。

歯磨きは全身の健康に関わる…歯科医療の新たな役割

2年ほど前にとあるメーカーさんのご厚意で、P.g菌のPCR検査キットを無料で10名分いただいたことがありました。

 

さっそく私が発行するメールニュースで検査希望者を募ると、数時間で枠が埋まってしまいました。

 

すごい反響だなと思い、その後選外になった数十名の方に正規料金で検査をおすすめしました。しかしそれに対しては、誰一人希望者はおられませんでした。

 

結局みんな無料という言葉に釣られただけで、この検査の真意を浸透させないことには意味がないとわかり、この記事を書きました。

 

書籍『アルツハイマー病真実と終焉』(デール・ブレデセン著、ソシム株式会社刊)によれば、アルツハイマー病の原因は36あり、それらを一つずつ潰していくことで解決の路が開けるとしています。

 

P.g菌もその一つなので、ジンジパインを分解する薬を作れば、認知症が改善するとの期待があります。

 

しかしたった一つの原因を除去するだけで、アルツハイマー病が改善するとは思えません。同時にリーキーガットの改善や、水銀などの解毒も視野に入れる必要があります。

 

近年歯磨きの重要性やよく噛むことの全身への効果は、少しずつですが医師の先生方にも認知されはじめ、歯科も全身疾患の治療の一翼を担うようになってきました。

 

口腔内細菌にはまだまだ、大腸がん・潰瘍性大腸炎・動脈硬化などとの関係も指摘され研究が進んでいます。

 

またすでに糖尿病治療は、歯周病を治すことで相乗効果が出ることがわかっていますし、ムシ歯にしか関与していないと思われていたミュータンス菌も、脳卒中との関連性が指摘されています。

 

さあ、あなたも今日から新たな目的意識を持って歯を磨いてみませんか? ただし自己流の自己満足では、まったく効果は期待できません。

 

以下の動画を参考に、全身疾患にも詳しい歯科医院で正しい歯の磨き方を練習し、将来に備えましょう!

 

【動画/地味に重要 歯ブラシのキホン】

(https://www.youtube.com/watch?v=pq0L60_tnvo)

 

 

吉田 格

吉田歯科診療室デンタルメンテナンスクリニック 代表

 

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※本記事は、オンライン診療対応クリニック/病院の検索サイト『イシャチョク』掲載の記事を転載したものです。