家庭でできる声の練習方法
声の大きい・小さいの概念は人それぞれです。ましてや、子どもはどのくらいの声が大きいのか、小さいのか学習段階です。声の大きい・小さいの概念を理解するためには、その子どもが知っていることを用いて理解を促していきましょう。
まず、すぐにできることは身振りで表すことです。子どもが大きい声を出してしまったら「今こんなに大きな声だったよ」と手を大きく広げて表してください。逆に小さい声では指同士を合わせて表現するなど、視覚的に大きさを見せてあげましょう。
その時に例えとして、大きい音を「たいこ」、小さい音を「鈴」で表したり、動物が好きな子には「ゾウさん」と「アリさん」と表現したり、数字がわかるようになってきた子どもには1つ分、5つ分などと、違いがわかるように説明してあげましょう。
絵本の読み聞かせで学ぶことも楽しくできる方法のひとつです。
登場人物の気持ちや場面によって読み聞かせをする側の大人が声の調整を行います。絵本の中で小さい声で話すシーンだったら、実際にその場面で「くまさんがかくれんぼしているときのおしゃべりをしようね」と伝えることができます。
遊びのなかで調整する方法としては伝言ゲームも練習として有効です。「内緒のお話」「こそこそ話」で伝えるようにすることで遊びながら調整の練習ができます。
大きな声を出せる場所・場面も必要
子どもが成長していくなかで感情や気持ちを我慢すること、抑制することは学ぶべきことです。しかし、それがストレスにならないようにするには周囲の大人の関わり方次第です。
お子さんが大きい声を出してもいい場面や場所も作りつつ、焦らず楽しく成長していけるような関わりを心がけてください。