不動産価格上昇によりローン利用額、返済負担率も増加
年齢・世帯年収・所要資金( 申込時点における購入価格総計)
年齢は、「30代未満」が14.1%、「30代」が36.2%、「40代」が26.5%、「50代」が14.1%、「60代以上」が9.0%。
10年間の推移をみていくと、30代が52.1%から15ポイント以上も減少する一方で、40代以上がその分増加しています。結婚、出産などのライフステージの年齢が上昇するなか、住宅購入の年齢が上昇していることがわかります。
平均年齢上昇の傾向は、融資区分別にみても明らかです。
年収は、「400万円未満」が22.2%、「600万円未満」が40.1%、「800万円未満」が20.3%、「1,000万円未満」8.9%、「1,200万円未満」が3.6%、「1,200万円以上」が4.9%。年収800万円未満世帯が8割。融資区分別にみていくと、マンション購入者世帯の年収が高く、新築の場合は800万円弱となっています。
所要資金は新築分譲マンションが最も高く、4,500万円強。一方、前年比では新築・中古マンションを除くすべての区分で上昇をしています。
【融資区分別「世帯主の平均年齢・世帯年収」】
注文住宅:45.1歳/602万円/3,572万円
土地付き注文住宅:38.5歳/639万円/4,455万円
建売住宅:40.5歳/563万円/3,605万円
新築分譲マンション:44.0歳/788万円/4,528万円
中古戸建:43.3歳/508万円/2,614万円
中古マンション:44.1歳/608万円/3,026万円
※数値左より年齢/世帯年収/所要資金
年収倍率・年間負担率
所要資金を世帯年収で割った数値である年収倍率は、 「土地付き注文住宅」が最も高く7.5倍。最も低いのが「中古戸建」で5.7倍。過去10年の推移を見ると、どの融資気分でも右肩上がりとなっています。
年収400万円未満で30%、それ以上で35%が上限とされている返済負担率をみていくと、「15%未満」が15.4%、「20%未満」が19.2%未満、「25%未満」が23.3%、「30%未満」が28.2%、「30%以上」が13.9%。
経年でみていくと、この5年ほどで「30%未満」が2016年から5ポイント、「30%以上」も6ポイントほど上昇。返済負担は増大傾向にあります。
【融資区分別「世帯主の平均年齢・世帯年収」】
注文住宅:6.8倍/21.5%
土地付き注文住宅:7.5倍/24.9%
建売住宅:7.0倍/23.7%
新築分譲マンション:7.2倍/22.1%
中古戸建:5.7倍/20.3%
中古マンション:5.8倍/19.4%