不動産投資を始めた人のなかには、成功をして悠々自適に暮らしている人もいれば、失敗に終わってしまった人もいます。不動産投資に成功する人と失敗する人、そこにはどのような差があるのでしょうか? みていきましょう。
不動産投資に「成功する人の特徴」8つ、「失敗する人の特徴」6つ

不動産投資の成功率のデータというものは存在しない

不動産投資の成功率に関する公的なデータというものは存在していません。その理由は、「成功」の定義が人によって違うためです。

 

成功とは、ざっくりと言えば「その人にとって価値のあるゴールをしたかどうか」です。

 

つまり、まったく同じ時期に不動産投資をはじめても、その人が不動産投資を通じて得ようと思ったゴール設定によって、「成功した」「失敗した」と感じる感覚が変わっていきます。

 

高い目標をゴールに設定していれば、いくら不動産収入があっても「成功していない」になりますし、クリアしやすいゴール設定であれば、少し収入が増えただけでも「成功した」になります。

 

不動産投資のよくあるスタート動機4パターン

はじめて不動産投資をスタートさせるときに、第一歩を踏み出すための、大きなモチベーションとなる理由を4つにまとめています。

 

●資産形成

●年金対策

●節税

●セミリタイアメント・FIRE

 

多くの方は、この中のどれかが「不動産投資をやってみよう」と思うきっかけとなり、資料請求やセミナー参加へ足を踏み出す理由となっています。

 

同時に、これらのモチベーションは、不動産投資のゴール設定でもあります。ゴール設定に含まれる要素は、複数の要素が混じっているケースもあります。

 

【資産形成】

お金を貯めたい、財産が欲しいなど、自分で資産を作って増やすことが目的です。不動産投資以外にも、株の取引・FX・仮想通貨などのハイリスクハイリターンな金融商品、定期預金や外貨預金などで着実にお金を増やすローリスクローリターンの資産形成をする方もいます。

 

不動産投資は、不動産という現物資産を得ながら、将来の金銭的な利益も目指すタイプのミドルリスクミドルリターンの資産形成方法です。

 

年金対策

退職後の年金額に不安があり、年金の足しにしようと不動産投資を始める方もいます。特に、ネットニュースなどで話題になった「年金2,000万円問題」などをきっかけに、安心した老後生活のためには、手持ち資金をコツコツ増やしていくだけでは不十分であることが周知されました。

 

そのため、若い方でも将来に不安を覚えて、老後の生活を支える対策の一つとして、不動産投資をスタートさせるケースも多い傾向にあります。

 

節税

年収の高い方が、節税目的のために不動産投資をスタートさせるケースです。主に、アッパーマス・準富裕層と呼ばれる方々で、年収が高いため所得税も多くかかります。

 

高収入で激務のため、預貯金がどんどん増えるのに反して、適切な資産形成対策をする暇もない傾向があります。

 

このようなタイプの方々が、自身のライフスタイルに合った資産形成方法の一つとして、節税目的で不動産投資を選択しています。

 

早期リタイア・FIRE

経済的に自立したライフスタイルを求める方々が注目しているのが不動産投資です。投資ができる基礎のお金を作り、それをもとにして資産を増やし、早期リタイアをして自由に生きる、今の言葉でいう「FIRE」を目的にしています。

 

これまでも早期リタイアという考え方はありましたが、どちらかというと、若いときにがむしゃらに働いてお金を稼いだ後は、悠々自適に好きなことをして暮らすというイメージです。そのため、大手企業の高収入のサラリーマンや事業主などの成功者などが選択するライフスタイルでした。

 

同じ早期リタイアでも、FIREの場合は節約と貯蓄を基本にしたスタイルなので、若くても、元手が小さくても、普通のサラリーマンでも実現可能です。

 

早期リタイアの達成方法は複数ありますが、現物資産として手元に不動産が残る「不動産投資」に注目が集まっています。