子どもの偏食に悩む家庭から「学校で給食をきちんと食べられるのだろうか……」などという悩みをよく聞きます。今回は、小学校に入学する偏食の子どもが給食で困らないために、家庭でできる対処法についてお話ししていきます。
子どもの好き嫌いをなくしたい!小学校入学前に実践する「家庭でできる」トレーニング【管理栄養士のアドバイス】

家庭ですぐに実践できる3つの対策

 

家庭ですぐにでも実践できる3つの対策をお伝えします。

 

・集団で食事をすることに慣れること

・食べる時間は食事に集中すること

・学校給食が楽しみと思ってもらえるような心づくりを作ること

 

1つずつお話ししていきます。

 

集団で食事をすることに慣れること

集団で食事をすることに慣れることは、学校給食の基本となります。みんなで同じ時間に同じものを一緒に食べるという流れを家庭でもなるべく体感するようにしましょう。

 

家族全員揃って食べることは仕事の関係上難しいこともあるかもしれません。ですが、できる範囲で構いませんので全員で食卓を囲んでみましょう。時には祖父母や親戚の人、友人なども含め食事をすることも良いです。さまざまな人に触れ合う時間を多くすることで新しい環境に馴染んでいくことも早くなっていくことでしょう。

 

しかし最近ではコロナの影響によって黙食が徹底され、私たちが子どもの頃とは少し食育の環境も変わってきています。

 

一昔前までは食の時間とは、食を通して相手とのコミュニケーションを取るのも一つの大事なポイントだったのですが、黙食によってただ黙々と食べるだけの時間に変わってきているのも現状です。感染対策などは確かに大切ですが、家庭ではなるべく食事中の会話や子どもとのコミュニケーションをとる事を心がけてみてください。

 

食べる時間は食事に集中すること

テレビなど子どもにとって気が散るものを出来るだけ食事時間は避けてください。学校給食は食べる時間が決められており、時間内で食事を済ませる力も必要となってきます。

 

食べ遊びや注意散漫になってしまう事を防ぐためにも食べる時間は、食べることに意識してもらえるように工夫してみましょう。

 

学校給食が楽しみと思ってもらえるような心づくりを作ること

学校給食のように普段の食事においても予め夕ご飯などのメニューを共有しましょう。学校によって異なりますが、学校給食では、1週間分の献立などが公開されています。

 

そのため、「明日の給食はなんだろう」「O曜日の給食は楽しみだな〜」とお子さんが給食の時間が楽しみに思ってもらえるように、一緒に献立を見て会話をすることもおすすめです。

 

また、家庭でも給食のメニューを少し真似して一緒に作ってみることで更に学校給食への関心が高まり、学校に行く楽しみや給食時間を楽しみに思ってもらえることに繋がりやすくなるでしょう。