(※写真はイメージです/PIXTA)

不整脈には多くの種類があり、なかには放置すると命に危険がおよぶケースも……その場合、早急に的確な治療が必要になります。さまざまな治療法のなかで、不整脈の根治が期待できるのが「カテーテルアブレーション」だと、東京ハートリズムクリニックの桑原大志院長はいいます。いったい、どのようにして治療を行うのでしょうか、みていきます。

カテーテルアブレーションは「チーム医療」

カテーテルアブレーションの特徴は、チームで行うということです。

 

[図表5]カテーテルアプレーションが行われている手術室


これは、当院でカテーテルアブレーションを行う、手術室の写真です。ガラス越しに見える2人の背中が、医師と看護師です。その奥にベッドがあり、患者さんが寝ています。

 

まずは医師がカテーテルを心臓までつなぎ、操作します。すると情報はすべてコンピュータに送られます。

 

その情報を解析するのは、写真では手前に座っている臨床工学技師たちです。彼らはコンピュータに送られたデータを記録・解析し、不整脈の発生場所や回路を分析してその情報を医師へ伝える役割を担っています。

 

また、写真には写っていませんが、左端にはもう1人看護師がいて、麻酔の効き具合や薬の投与など、手術中にさまざまなサポートをしてくれます。

 

このように、カテーテルアブレーションは医師1人で行えるものではなく、チーム医療が重要です。そして、全体の総合力が手術の成否に大きく影響しています。

 

そのため、「カテーテルアブレーションの治療を受けたいけれど、どの医療機関がいいかわからない」という場合は、医師のみならず臨床工学技士、臨床検査技師、看護師など、治療に関わるスタッフが「不整脈の専門資格を有している」「不整脈を専門としている」ということを目安にするといいのではないでしょうか。

 

 

桑原 大志

東京ハートリズムクリニック

院長

 

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※本記事は、オンライン診療対応クリニック/病院の検索サイト『イシャチョク』掲載の記事を転載したものです。