選ばれる「人工股関節置換術」…5つのメリット
変形性股関節症の手術には、人工股関節置換術のほか、「骨盤骨切り術」といって、骨の一部を切り取り、関節の構造を変化させることで、症状の改善を目指すものもあります。
しかし現在では、「まだ20〜30代だから、自分の股関節を温存したい」という人を除いては、人工股関節置換術を選択するケースが多くなっています。なぜなら、人工股関節置換術にはさまざまなメリットがあるからです。
1.股関節の痛みを緩和することができる
最大のメリットは股関節の痛みを取り除くことができるということです。これまで日常生活を妨げてきた痛みが緩和されることで、不自由なく生活を送れるようになります。
2.股関節の可動域が広がる
骨の損傷部位を取り除くことで、股関節の可動域が最適化されます。ただし、術後の関節可動域は、手術内容やリハビリの結果によって変わってきます。そのため術後は医師の指示通りにリハビリを行い、退院後も通院でのリハビリを継続することが推奨されます。
3. リハビリ期間が短い
最小侵襲手術である人工股関節置換術の場合、手術におけるダメージが少ないため、術後の回復が早いのもメリットの1つです。術後は早ければ手術した当日から歩行訓練を始めることができ、社会復帰がスムーズになります。
4.脚の長さが揃う
変形性股関節症になると軟骨のすり減りや関節の歪みから脚の長さが短くなることがあります。その点、人工股関節に置き換えることで最大3cm程度脚を長くすることが可能です。また、両脚の長さが揃うことで歩行のバランスが改善し、腰痛や膝関節痛の予防に繋がります。
5.活動範囲が広がる
これまで脚が痛いといってあきらめていた外出やスポーツなどができるようになり、生活の質が向上します。
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