(※写真はイメージです/PIXTA)

歳を重ねるにつれて増えてくる、股関節の違和感や痛み。そんな「変形性股関節症」の治療方法の1つに、「人工股関節置換術」というものがあります。「人工」と聞くとネガティブなイメージを持ってしまいがちですが、世田谷人工関節・脊椎クリニックの塗山正宏先生は「多くのメリットがあり、選択する人が増えている」といいます。今回は、「人工股関節置換術」の詳しい内容やメリット・デメリットについてみていきます。

手術後に気をつけたい「骨粗鬆症」と「転倒」

人工股関節置換術を受けたあと、日常生活で気をつけたいのが「骨粗鬆症」と「転倒」です。

 

骨粗鬆症になると、人工股関節を支えている骨がもろくなり、少しの衝撃でも骨折することがあります。そうなると、手術を再度やらなければならないこともあります。

 

転倒も骨折のリスクを高めるため、気をつけたいものです。普段から下肢の筋肉が衰えないように、適度な運動で鍛えておくことも大切です。

 

また、手術後にいきなり体重が増えるのも危険です。手術自体は、体重が重いからと受けられないことはありませんが、肥満は術後、人工股関節に多大な負担をかける原因になります。特にリハビリ期間中は、思うように体を動かせないストレスから過食に走る人も少なくありません。

 

そうしたことがないよう、適正体重の維持を心がけましょう。

 

まとめ…治療決断の際は慎重な「医師選び」を

「人工股関節置換術」といっても実はさまざまな種類の術式があり、傷跡が小さくてリハビリ期間が短いものもあれば、傷跡が20cmくらいと大きく、入院期間が比較的長めなものもあります。

 

しかし上記のように、人工股関節置換術には多くのメリットがあります。変形性股関節症に悩んでいる人は、ぜひ視野に入れてみてはいかがでしょうか。

 

ただしその際、どの病院で治療をするかという「医師選び」も重要なポイントです。

 

 

塗山 正宏

世田谷人工関節・脊椎クリニック

院長

 

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※本記事は、オンライン診療対応クリニック/病院の検索サイト『イシャチョク』掲載の記事を転載したものです。