世界にはびこる「ワクチン疲れ」と「マスク疲れ」…新型コロナ終息のカギ (※写真はイメージです/PIXTA)

5月23日、日本政府は新型コロナ対策の「基本的対処方針」を改訂。マスク着用の考え方が整理して示されました。ただし、世界でみるとまだまだ日本人のマスク着用率は圧倒的に高い状況です。本記事では、米国のダナ・ファーバー癌研究所に勤務する郭悠氏が、マスク疲れ、ワクチン疲れを踏まえ、今後コロナウィルスのさらなる感染拡大を予防するためにできることについて解説します。

「マスク着用」は米国でも推奨されている

ハーバード大学のThe Aviation Public Health Initiative (APHI)は空気の入れ替えと飛行機のHEPAフィルターで客室の99%のウィルスを含む粒子は除去されるとするものの、研究者たちはマスク着用と併用することで海外への感染伝播を防げることを認めており、マスク着用を推奨しています。

 

WHOの過去の研究では機内での感染は同じ列からだけでなく2列前の席からも起こることを示しており、近年ではスーパーコンピュータ「富岳」を使ったシミュレーションなどでも機内での伝播状況は詳細に予測できるようになっています。

 

しかし大事なことはこれまでにも専門家たちが繰り返し指摘しているように、飛行機による移動は機内だけでなく、空港内や移動などさまざまな場面での感染リスクを伴っており予測できないことが多いということです。

 

一方の人だけがマスクを着用するone-way mask protectionでも十分感染予防効果があることが知られており、感染リスクの高い人ではN95マスクの着用などが推奨されています。

 

5月16日より、ヨーロッパでは機内でのマスク着用が必要無くなります。The European Union Aviation Safety Agency(EASA)とEuropean Centre for Disease Prevention and Control (ECDC)はヨーロッパ諸国での規制緩和を受けた判断としているものの、マスクはいま新型コロナウイルス感染拡大の重要なツールであると強調しています。

 

こうした欧米諸国の動きは後述する“Vaccine fatigue(ワクチン疲れ)”に対し「マスク疲れ」といえますが、この「マスク疲れ」が引き起こすものはなんでしょうか?

 

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ダナ・ファーバー癌研究所 研究員

近畿大学医学部卒業、熊本大学大学院 エイズ制圧のためのトランスレーショナル研究者育成コース卒業。初期研修終了後、HIV・膠原病診療に携わり、HIVの抗体研究で医学博士を取得。その後、ワクチン開発を目指したHIV・新型コロナウィルスの中和抗体研究をしながら現在に至る。また、一般内科医として診療にあたり臨床での現状やニーズを意識しながら、臨床応用を目標とした免疫学、ウィルス学研究を心掛けている。「難しいことを難しく言うのは簡単だが、難しいことを簡単に言うのは難しい。」がモットー。

著者紹介

連載現役医師が解説!様々な「カラダの不調」への対処法

※本記事は、オンライン診療対応クリニック/病院の検索サイト『イシャチョク』掲載の記事を転載したものです。

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