「検査・治療の必要性」を素人が判断するのはキケン
これまで見てきたように、期外収縮自体は多かれ少なかれ、ほとんどの人に見られる症状で、多くの場合は無治療で問題ありません。しかし、なかには命に関わる重大なリスクを秘めたケースもあり、その期外収縮が「無視していいものか」「治療が必要なものか」は、自分では判断することができません。
そのため、健康診断で一度でも「不整脈がある」と指摘されたら、必ず医師の診察を受け、ホルター心電図と心エコーの検査を受けるようにしましょう。
また、不整脈は24時間常に起きているのではなく、いつ起きるかわからないものであるため、健康診断で「異常なし」と言われた人でも、たまたま、そのタイミングで不整脈が起きなかっただけかもしれません。定期的に心電図の検査を受けるようにすることも大切です。
なお、精密検査を受けるときに気をつけてほしいのが、必ず、循環器もしくは不整脈の専門医を受診することです。不整脈の診断は専門医でも難しく、隠れたリスクを的確に見つけることは非常に困難です。そのため、できるだけ不整脈の専門医を受診する、難しい場合は循環器の専門医を受診して、信頼できる結果を得るようにしましょう。
桑原大志
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