眺望だけなど、色々と言われるタワーマンション、通称タワマンですが、やはり「一度くらいは住んでみたい」と思っている人も多いのではないでしょうか。そんなとき、考えられるのが購入ではなく賃貸という選択。しかしタワマンの家賃はやはり高め。現実的といえるのでしょうか。みていきましょう。
1人暮らしであれば「賃貸でタワマン住まい」はどうか?
ただ単身者であれば東京都江東区・1Kで家賃10万円程度ですから、タワマン住まいも検討できそうな水準かもしれません。
厚生労働省『令和3年賃金構造基本統計調査』から、大卒サラリーマンの手取り額を考えていくと、20代後半で23万円ほど、30代前半で26万円ほど。20代であれば、少々頑張らないといけない水準かもしれませんが、30代であれば許容範囲といえるでしょう。
【大卒男性会社員の月額手取り額】
- 20~24歳:19万4,000円
- 25~29歳:22万9,000円
- 30~34歳:26万4,000円
- 35~39歳:29万9,000円
- 40~44歳:32万3,000円
- 45~49歳:34万7,000円
- 50~54歳:37万7,000円
- 55~59歳:37万1,000円
- 60~64歳:29万2,000円
出所:厚生労働省『令和3年賃金構造基本統計調査』より算出
※単純な計算により算出しているため、実態と異なる場合があります。
ただ東京都江東区・1K・家賃月10万円のタワマン、どのあたりに住めるのか、といえば低層階。タワマンだからこその高層階を望むのであれば、1.5~2倍以上の家賃を覚悟しなければなりません。それでも、タワマンならではの豪華な共用部や設備、駅近の好立地などは十分に体感でき、とりあえず「タワマンに住んでいる」というのは間違いありません。
また購入を考えている人も、とりあえずタワマンの住み心地を確認するために、まずは賃貸、というのもひとつの手といえるでしょう。
タワマンの多くは「好立地プラスα」の価格となっているので、周辺相場よりは高めの設定。本当にその眺望は住み続けるのに必要なのかなど、憧れを現実ごととして確認できれば、買った後の後悔を防ぐことができるでしょう。